詩人:あいく | [投票][編集] |
どしゃ降りの雨の降っていた夜
空を見上げている男がいた
何をしているのかと尋ねると
星を見ているのだと言う
でも雨が降ってますよと言うと
また、星を見ているのだと言う
真っ黒な空にしか見えない僕だけど
ああ、この人は星空が見えているんだな
とわかった
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昨晩コンビニに
雑誌を買いに行くと
昔の恋人に会った
ちょっと話をしただけだが
色々と思い出してしまった
どーでもいい思い出が
心の中に散かっている
雑誌のバックナンバーも
部屋に散かっている
どーでもいい思い出は
燃えないゴミの日に
雑誌のバックナンバーは
リサイクルゴミの日に
どちらも早く捨ててしまおう。。。
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恋の終わりは
ホッチキスの空うちのよう
使おうとして
カチリと音はするけど
無くなっている事に気付く
跡は残るけど
つながらなかった紙が寂しい
ホッチキスは芯を詰めれば又使えます
恋の芯は詰め替えられますか?
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簡単に
たくさん掴める人もおる
精一杯して
一個掴むのがやっとの人もおる
そやけど
いっこも掴まれん人はおらんはず
そやのに
いっこも掴まれん思うて
掴もうともせん人もおる
とりあえず
掴める掴まれん考えるまえに
掴んでみよ
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坂本さん
貴方に憧れる人が沢山います
貴方の様になりたいと思う人も沢山います
貴方が今の時代にこそいて欲しいと感じる人も沢山います
坂本さん
私は貴方に会ってみたいです
私は貴方と友達になりたいです
私は貴方と同じ時代に生きて見たいです
河原町の道端でばったり出くわして
「やあ、君か!久しぶりじゃ!こんなところで何しちょるが?」
「坂本先生!お久しぶりです。ちょっと用事で。。。」
「いかん、見廻りじゃ!君、逃げよう」
「はい!先生」
そして走りだす。。
坂本さん
貴方と一緒に時代を駆けてゆきたいです
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親父に、「お前、らしくないな」と言われた
親父の中に住んでいる私はどんな私だったのだろう?
自分を勝手に決められている事にいささか腹が立つ
私自信にもわかりかねる私らしさ
決められたくは無くても、私を知る全ての人が持つ、私のらしさ
いったいどれだけの私がいるのだろう
らしく生きるよりも、らしくなく生きたいと思うのは
ひねくれ者の私らしい。。。?
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昔から
ずっと言ってみたい言葉がある
ポイ捨てする人に向かって
「落としましたよ」
何の作為も邪推も無しに
しれっと言ってみたい
ポイ捨てを見る度に
今度は言ってやろうと思う
今度って、いつの今度だろう
ポイ捨てを見過ごす度に
私は私に言われている
「落としましたよ」と
私は何かを落としてしまっている