詩人:あいく | [投票][編集] |
ところで
ジャイコの
いったい何が
いけなかったのか
突きつけられた現実に
さながら悲憤慷慨
すが如く
それを拒否した
眼鏡の男の子
ならばと選んだ
見目麗しき美少女(?)
現実を否定し
未来まで変えてしまう
眼鏡の男の子の
そのエネルギー
二人の女の子に
どれだけの差異を
見出して
それを成したのか
ルックス?
ジャイコに
憐憫の情すら
沸いてくる
人の愛って
どっから来るのかな。。。
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晩夏の月
思いがけず煌煌として
我を照らす
涼々たる夜風は
いまだ薄着たる
我の肌を冷まし
何処へとも知れぬ帰路
我一人
己が影を追い歩む
静寂の夜路に
ただ我の靴音のみ木霊す
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あんなぁ
金の玉子やろうが
白の玉子やろうが
赤の玉子やろうが
玉子からかえるんは
みんなヒヨッコやねん
かえった時から
鶏ちゅうのは
いてへんのやで
なんやて?
「栴檀は双葉より芳し」
って言うことわざあるて?
うん、そやね
でも今はそんなん
どおでもええねん。。。
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図書館の
人魚姫の
絵本の
最後の頁
千切られて
無くなってた
かわりに
粗末な
落書きが一枚
人魚姫と
王子様が
並んで
笑ってました
腹の底で
ニマっとするのを
押し込めて
まったくもー
と溜息つくふり。。。
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「おれこないだ
風邪ひいて
熱39度もでてん」
「なにゆうてんねん
おれなんか
40度でた事あるわ」
なんでやろ
人ってむしろ
善い事より
悪い事の方
自慢したがる。。。
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昔と言うほどでもない
かと言って今ほど
今でもない昔の事
とある街の路傍に
何か辛かろう事
あったかの様に
臥しうずくまる
青年があった
誰とてその青年を
かまう事もなく
人々は往来していた
その中
ただ一人の老婆が
青年に声掛けた
「童、往来にあって
かよにうずくまっておっては
通行の邪魔になろう
早ようどきゃれ」
そう言う老婆を
青年は苦々しく見上げた
「御前さんが辛かろうと
儂には御前さんを助ける
義理もなければ義務もない
そもそもそんな術も持ち合わせん」
そして老婆は続ける
「しかしな
辛いなら辛いと
声にして言えばよい
辛いと言うのを
聞いてやる事くらいは
してやらんでもない」
青年はそれに答えた
「なるほど
それを言えば多少は
楽になるかもしれません
でも私はそれを言いません
今はその時では無いのでしょう」
それだけ言うと青年は
立ち上がった
そうして立ち上がって見ると
そこにいるのは老婆では無く
一匹の年老いた猫だった
猫は一声鳴くと去っていった
青年は猫を見送り思った
「なるほど
立ち上がるきっかけ
それだけを与えたか
まさにそれこそ
我が天祐であったのだろう」
と。。。
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私が如何に
才能を振りかざそうと
奴には勝てない
「まだやれる事は無いか?」
常に道を追求し
「まだやるべき事はある」
決して努力を厭わない
この二つを持つ
奴には。。。
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親戚の
婆さんの入った
棺を運ぶ
腕に掛かる重みは
既に御魂なき
遺体に
命の重み
感じるのか
否
命は命でしかない
軽重で計るものでなし
今私の腕に思う
重みとは
齢八十八年を
生きつづけた
祖の人の
人生の重み
なのだと。。。
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僕の体力は
いつでも
赤字決済で
補填出来るのは
「なにくそ
こんちきしょー」
の意地と根性だけ
今時精神論?
て思うかも知れんが
けっこう頼りになる。。。