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[61] 梅雨
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じめついた湿度のせいで
心は項垂れてる

皆が喪に服す心を忘れて
金に眼が眩む

そんな事はどうでもいい
黒が哀しい訳じゃないが
ただ、ただ、哀しい



幾度もすり剥いた心は
雨が洗ってくれる
そのうち虹が架かるだろう

項垂れる暑さでも
最高の幸せはあなたがいる

もうすぐ夏がくる
涼しく生きてくんだ

2012/07/06 (Fri)

[62] ひとつ
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近くても遠くに感じる

それはまるで
届きそうで届かない
目に映るのに掴めない
空に浮かぶ雲のよう

それは何故?

あなたとわたし
ふたりで
ひとつになりたい

ひとつになりたい
それだけなのに

2012/07/12 (Thu)

[64] 
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胸の奥が少し痛い

なんだか懐かしく

なんだか寂しいな

蜩の音が聞こえる

2012/08/03 (Fri)

[65] FLAG
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あの頃 勝手に
約束ね って

この頃 静かに
約束を 心にしまい込み…


約束なんて初めから
在っても 居ないのです
そんなものだから

やっぱり

それは それは

私にとって大切で

大切なんです

2012/08/28 (Tue)

[66] 母性本能
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真面目な顔して
武士の一分 を
ぶしのいっぷん と言い

また真面目な顔して
ウエルシア を
うえるかむ と言い

そしてまた真面目な顔して
ギャツビー を
ギャヅビー と言う

他にもまだまだ…
ただのアホでしょ!

でも わざとらしい顔して
コーヒー牛乳 を
こーひーにゅうにゅう と言う

可愛い奴め

喧嘩しても笑って暮らそう

2012/08/28 (Tue)

[67] 気付き
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見知らぬ土地
住み始めて
早いもので数ヶ月

新しい生活
新しい家庭
新しい仕事

そろそろ馴れるどころか
疲れとストレスが消えない

98歳のおばあさん
昔は此処全て沼だったんよ

見たことのない
景色を想像して
小さな自分に気付く

85歳のおばあさん
髪にドライヤーあてられ
昔はこんな物は無くってね偉い物があって良い時代だねぇ

物が無い時代想像して
便利ボケな自分に気付く

全てに感謝し
人様に笑顔を絶やさず
誰にでも敬う心を

“強く優しく”
それだけじゃ足りない
不十分な自分の足元
何かがおかしい

未来を想像しても
今は何も見えない

何となく
気付いた

2012/08/30 (Thu)

[70] Gerbera
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破いてしまいたい
同時に記憶まで消えたらいいのに
青い心しか残らないから

枯れてしまう花で
美しく飾りたい



黄色いチューリップの花束をください

黄色い向日葵は好きなのに嫌いです

オレンジのガーベラを一輪ください

2012/12/02 (Sun)

[71] 紙一重
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馬鹿と天才が
紙一重のように

大好きと大嫌いも
紙一重

2012/12/09 (Sun)

[72] 二度目の涙
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あなたの涙
二度目の涙

指から伝わる
涙は温かいよ

命懸けで
愛しています
命懸けで
守るから

もう泣かないで

2012/12/13 (Thu)

[73] 出血
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身も心も
張り裂けそうで
張り裂けそうで
痛いよ
怖いよ

同じ境遇じゃなきゃ理解できないだなんて苦しいよ
ただ支えたいだけなのに

助けて
なんて叫んでみても
あなたにはわたしが
聞こえない

なによりも痛いよ
なによりも怖いよ

2012/12/14 (Fri)
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