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楠崎 志杏の部屋


[21] 黒い影
詩人:楠崎 志杏 [投票][編集]

ひんやりとした空間
ただ立ち尽くす人影
漆黒の世界で
ただ一つ、
ただ一つ見える人影

足元から伝わる冷たい気配に
感覚と感情が支配される

とめどない黒い感情が押し寄せる中に
微かな抵抗の色が見えた

…感覚…

何処までも続く黒に
僅かに片足をいれながら

それでもソレは動いた

ひんやりとした空間
ただ立ち尽くす人影
漆黒の世界で
ただ一つ、
ただ一つ見える人影

ゆらりと動き、ただ上を見つめる
諦めかけた感情
抗う感覚

双方の影がやがて一つへと重なる

漆黒の世界は永遠ではないということ

・・・

2006/06/13 (Tue)

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