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泉 浩祐の部屋


[2] クレヨン
詩人:泉 浩祐 [投票][編集]

赤い、
クレヨン。

13歳離れた姪っ子の。

赤い、
クレヨン。


姪っ子が
俺の家に来る度
使う。

赤い、
クレヨン。




『あっ、折れた…。』


折れた
赤い、
クレヨン。

真っ二つの
クレヨン。

やわらかい、
柔らかい、
軟らかい。



君がくれた
偽りの愛の様に、
脆く、崩れた。






赤い、
クレヨン。

君の愛情。

赤い、
クレヨン。




次の千年の恋人には、
脆く、すぐ崩れない愛を求めようか・・・。



真っ赤なルージュ。
赤い、クレヨン。

姪っ子に訊ねられた。

『ちゅぎのこいびと、だぁーれ??』


『・・・お前にしようか?』




折れたまま
真っ二つの
赤い、
クレヨン。

今度お前に
愛を
プレゼントしてやろうか?

2004/02/17 (Tue)

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