詩人:ゆにこ | [投票][編集] |
何故だか窮地を好んで択ぶ
世界のすべてが断線したような朝
あれこれが他人事のように感じる
自分の感度が鈍いだけなのか?
さっき見た夢のリアルな感触と
いまこの現実での不自然な退屈
どちらが本当か迷ってしまうのは
ここから解き放たれたい理由があるから
頷くにはまだ諸々が足りないけど
もう少し繋げてみたいモノローグ
絶え間なく汚してくその喧騒と
ぼくだけが感じるやさしい宇宙
詩人:ゆにこ | [投票][編集] |
真っ赤な果実は罪の味
思い出させる劣等感
やめないでまだもう少し
病み上がり暫くの空白
希望という言葉には
絶望だって孕んでる
真っ青な果実で罰を知る
湧き上がるこの高揚感
繋げる先に待つ赤い糸
嘘だって愉しめばスパイス
絶望という言葉には
希望だって孕んでる
オプション諸々お好みで
ふたりの果ては罪の中
とても卑怯な人ね貴方は
やめないでまだ踊っていたいから
中心で掻き鳴らすように
現状を憂う芝居に興じて
この総てを可能性と呼んで
詩人:ゆにこ | [投票][編集] |
今夜はヴァイオレットムーン
手をかけてあの梯子を登れ
あなたに逢えるとゆうのなら
どこまでもどこまでも。
先の見えない橋も渡れるわ
あなたがそこで待つのなら
それはシンドローム
或いはまどろみとまぼろしのあいだ
彼はビョウキだと言った
わたしが恋に冒されてるといった
魔物がすむ森で
あなたと手をつなぐ夢を
盲目の愛情に
取りつかれるようなそれを悪夢と
あなた以上に大切なものが
ただ見つからない
それだけのこと
あなた以上に魅力的なひとが
この世にはいない
そう思うだけのこと
いつかのミステリアスムーン
新月の手前の誘惑
ふたりが出遭った日の記憶
憶えているでしょう
あなたの強い眼差しに
ぜんぶ焼かれて
身も焦がれるとはまさにあのこと
溺れたその海は
途方もなくおおきな
わたしの知らない場所だった
あなたの指が示すところは
いつだって新しい
いつだって素晴らしい
それはシンドローム
或いはまどろみとまぼろしのあいだ
彼は目を覚ませと言うの
もうすぐ手遅れになるというの
それでもきっと構わない
冷たい風が心を乾かすように
潤いがなければ
わたしは終わるだけ
せめてあなたの腕の中で
倒れて眠りたい
自分が信じるものに囲まれて
だからあなたに逢えるとゆうのなら
いつまでもいつまでも。
先の見えない橋も渡れるわ
あなたがそこで待つのなら
詩人:ゆにこ | [投票][編集] |
突然に泣きだして
時間が止まったように
あの雨粒の躍動さえも
スローモーションにみえた
使いものにも
ならない言い訳と
弱さの盾は置いてこ。
ここではちっとも
満たされないって
私もあなたも気づいてる
鏡の中で微笑む彼女
どうにもこうにも
まだ胸を張れないけど
それでもいいと
君だけは言って。
この生き方が芯を育ててきたの
詩人:ゆにこ | [投票][編集] |
最初は本当に
それだけでよかった
両想いになれたなんて
信じられなくって
天にも舞いあがる
気持ちになって
その言葉だけで
生きてゆけるって
本当にそう思えたの
でもダメねやっぱり
だんだん欲深になってく
足りない足りないって
どの夜もどの朝も
心はそう伝えてくる
がんばって我慢したけど
大人になったフリをしたけど
この愛は黙らないわ
需要と供給の
バランスは絶妙に
駆け引きの糸を
たぐり寄せるようで
与えてるだけでも
求めてるだけでも
この関係はうまくゆかなくて
もうムリねごまかせない
どんどん欲深になってる
好きで好きで好きで
たまらないのよ
あなたのすべてを
独り占めしたくて
あなたのすべてに
なりたくて仕方がないの
これが運命じゃないなら
なんだっていうの
死ぬなら今すぐ
その腕の中でイキたいのに
詩人:ゆにこ | [投票][編集] |
遠い高い場所から双眼鏡を覗くような
傍観者の気概と
思い切りと、休息がほしい
ないものねたんで、せがんでばかりで。
こんなに屑だと分かっていても
まだ見開いた目は現実の汚さを捉える
辟易するほど、この場所が嫌なのに
動き出す気力がないの
心も汚染されているから...
自分の痛みにも
他人の痛みにもひどく鈍感で
お互いに傷つけあったりして。
そんな方法でしか距離を測れずに
見慣れた悪を許してしまう
ここで選ぶ選択が自分を追いつめると
わかっていながらも...
縋るのは楽な道
残されたもので遣り繰りするような
狭い視野とセコイ生き方
選べないんだ
そこにある絶望も見て見ぬふりで...
探り合いの愛でまた苦しめあうだけ