詩人:アル | [投票][編集] |
薄紫の空
月もお休みの夜に
黄色い星たちkillala
さよららBye
目を見て
素直に言えないけど
ごめんしてね
明日はきっと
晴れるから
声を潜めて子守唄
安らかな眠りを
囁くようにlullaby
今日にさよなら
七彩色の夢
病み上がりの空に
眩しい日射しkillala
さよららBye
鬱向いて
言葉に出来ないけど
愛してるよ
いつかはきっと
歯に噛んで
頬杖ついて小夜曲
幸せな温もりを
呟くようにserenade
明日はよろしく
今宵は
小夜ララバイ
さよならBye.
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動物の赤ちゃんは
すべて小さく
柔らかで丸っこい
敵は牙を立てるより
その無垢な可愛らしさに
思わず頬ずりしたくなる
神さまが考えた
安全保障上の
ひとつの戦略
「可愛いから許す」
なんて
特典が貰えた季節を過ぎて
厚く乾きがちになった
スッピンの面の皮
潤すのは化粧水と
泣き笑いの涙ばかり
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雲を住処に
肩寄せ合った
弱く小さき粒たちも
いつか別離の時を知り
上り下りの旅に出る
荒れて渇いた地上には
身の置き所さえなくて
落ちた暗く深き淵にも
谺だけが響き渡るだろう
突然に
降り注ぐ銀の槍
痩せ細った清き流れは
やがて碧き大蛇の如く
険しい山谷に身を捩り
目指してゆくよ
わだつみの海原を
空を逃げ場に
慰め合った
弱く優しき粒たちも
いずれ出逢いの時を知る
巡り廻る旅の途中
流した紅い涙でも
他の誰かの厚い胸で
漏らした白い溜息も
同じ温度に触れるだろう
絶え間なく
降り注ぐ銀の槍
痩せ細った清き流れは
やがて碧き大蛇の如く
険しい山谷に身を削り
還り着くだろう
茜射す雲の住処へ
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回転速すぎて
優しさ先回り
やりたい事より
進むべき道を歩いて
ホントは
左に曲がりたかった
Too straight to go
far away to
your Paradise
窮屈すぎる
ネクタイ締めて
伝えたい歌より
守るべき今を選んで
ホンキで
ギターネックへし折った
Two stray cats to save
pass away to
another place
夢と現実
キミはボクに帰りたがり
ボクはキミに憧れる
ちっとも似ていない
ふたり
Two of us in a mess.
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もつれがちな舌
舵噛む伝えたい想い
北風は冷た厳しく
行き交う人の群れ
足を止める人もないけど
夢見る夜もあるよね?
目醒めても冷めない熱に
浮かれてるのかな
でも諦め切れずに
ヘヴィ・ゲイジで
掻き鳴らすマーティン
今夜も歌うよ
月影のスポットライト
浴びながらlalala
届いているかな
この星空の下
見失いがちな夢
崩れ落ちそうな空に
世界は切な哀しく
手折れてく人の群れ
差し伸べた掌握り返すけど
恵みの雨も降るよね?
枯れてくばかりの花に
明日は見えるのかな
でも眠りに就けずに
ロング・レンジで
叫び続けるルーティン
今日も歌うよ
朝焼けのスポットライト
浴びながらlalala
届いているかな
この大空の下
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…遥か遠い昔
月は太陽に憧れを抱いた
しかし、
太陽は地球の方を愛した
月はふたりを祝福して
地球に花を贈り届けた…
《月見草の歌》
果てなき宇宙の侘しさに
彼に焦がれてきたけれど
端で凝視めているうちに
あなたの陰を知りました
あばた醜女のこのわたし
好いて貰えるはずもなく
想われびとのしあわせを
照らして夜伽を勤めます
糾える縄の如くに昼と夜
まみえる事はないけれど
友のしるしにおくります
宵待ち難く咲き初める花
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無造作に
後ろで束ねた長い黒髪
プレーンな白いシャツに
リーバイスの505
白と青の空みたいに
ずっとそこにあると
信じてた
きみはもう
誰のものでもない
永遠に瞬く星のように
たとえ忘れても
また降り注ぐ
その澄み切った歌声
一心に
遠くを凝視める眼差し
飾らない柔らかいコトバ
楽譜に刻み込んで
白と青の海みたいに
ずっとそこにいると
思ってた
きみはもう
誰のものでもない
寄せては返す波のように
たとえ忘れても
繰り返し甦る
その汚れなき横顔
最期に何が
映ってたんだろう
大地を背中に
閉じた瞼のその瞳
唇にそっと
人差し指を当てて
明けやらぬ空だけが
それを見ていた
きみはもう
誰のものでもない
色褪せない記憶の中で
みんなの胸に息づく
Eternal beauty
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神話の時代は
成層圏の外
遥か向こうの彼方に
全き者の予定表は
空白のまま廃墟で
セピア色に夕暮れて
チラリズムの奇蹟に
ゴスペルの
綴り方さえ間違える
血で贖った葡萄酒に
吾身を浸して
パンのみに生きても
魂を代価にはしない
立ち込めた深い霧に
森羅万象
等しく泣き濡れるけど
明日の天気は
明日の空に聞けばいい
爽やか気分で青とか
寂しさに暮れて紅だとか
虹より幸薄い私の裏声は
半音フラッとしたまま
ほら、また
フェルマータ
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降水確率80%の予報に
明るく裏切られて
未来が晴れるといい
勝ち目のない
天の采配に
一喜一憂しながら
祈りを結んだ
てるてる坊主
自分の身を捧げて
あした一日だけの
青空に賭ける
白装束に
縁起でもない
吊り下げられ方
どんより曇った空が
ぽつりぽつりと
泣き出した
けれども
絶望には濡れない
傘がある