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アルの部屋


[15] わくらば断章 序
詩人:アル [投票][編集]


 胸に抱ける理は夢の中にて画に描ける餅さながらに現には叶わぬものと思ひ定めて予め諦念のくびきに自らを縛るは生きながら死ぬるに等しき業なり。人はこの濁世に生まれ落つるや否や死罪を申し付けられたる罪人の如き者なり。各々に猶予の暇は違へども誰ぞ辞世の刻を免るるを得んや。然れば心に仁を育み、義の月に照らされ、礼を尽して智の刃を研ぎ、信の御旗を風になびかせ前のめりに進むが勤めとぞ存じ候べき。

2006/01/31 (Tue)

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