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アルの部屋


[16] わくらば断章 初段
詩人:アル [投票][編集]


 予め思ひ定めたる方に違ひて思はざる事出で来たる時に人の器は試さるるものなり。慌てるは誰しも同じなれど困じ果てて不始末に終れば本も子も無きは無論の事、腹立ち紛れにぐるりに当たるは論外にて人に嘲け笑はるるは必定なり。
 追ひ風吹けば進むは当然にて風に逆らうこと能はざる折りには暫し漂ひ居るべし。自ずから風向きも変はるらんと一呼吸置きて慌てざるが肝心なり。然る後に慮りて動くべし。


2006/01/31 (Tue)

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