ホーム > 詩人の部屋 > アルの部屋 > アン・アンローリング・ストーン

アルの部屋


[152] アン・アンローリング・ストーン
詩人:アル [投票][得票][編集]


丸くて
平たくて
思わず
マーカーペンで
イラストを
描きたくなるような
そんな石になりたい

なのに

角ばって
堅いだけの
がんばって
サンダーで
削りたくなるような
損なぼくであるのだ

だれか

川に投げ捨ててくれたら
少しは流れに揉まれて
滑らかになれるのに
自分では転がれずに
風化するのを
気長に待っている
ストーンヘッドな
ぼくなのだ

ちぇっ!
と蹴った小石が
ポチャリと落ちた

あ、ごめんしてね

2010/08/01 (Sun)

前頁] [アルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -