明滅する光人知れず喘ぐように空へ誰を探して夢中で伸ばした手のひらり夜にゆらり彷徨って誰を待つやら雲の羽衣身に纏い雨にほろり風にはらり寂し気に誰に焦がれて満ち欠けをただ繰り返す密やかに呼吸しながら月に恋した冬の蛍
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