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アルの部屋


[214] たたずむリズム
詩人:アル [投票][得票][編集]


神話の時代は
成層圏の外
遥か向こうの彼方に

全き者の予定表は
空白のまま廃墟で
セピア色に夕暮れて

チラリズムの奇蹟に
ゴスペルの
綴り方さえ間違える

血で贖った葡萄酒に
吾身を浸して
パンのみに生きても
魂を代価にはしない

立ち込めた深い霧に
森羅万象
等しく泣き濡れるけど

明日の天気は
明日の空に聞けばいい

爽やか気分で青とか
寂しさに暮れて紅だとか

虹より幸薄い私の裏声は
半音フラッとしたまま
ほら、また
フェルマータ

2011/01/10 (Mon)

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