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アルの部屋


[215] Zoid
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無造作に
後ろで束ねた長い黒髪
プレーンな白いシャツに
リーバイスの505

白と青の空みたいに
ずっとそこにあると
信じてた

きみはもう
誰のものでもない
永遠に瞬く星のように
たとえ忘れても
また降り注ぐ
その澄み切った歌声


一心に
遠くを凝視める眼差し
飾らない柔らかいコトバ
楽譜に刻み込んで

白と青の海みたいに
ずっとそこにいると
思ってた

きみはもう
誰のものでもない
寄せては返す波のように
たとえ忘れても
繰り返し甦る
その汚れなき横顔


最期に何が
映ってたんだろう
大地を背中に
閉じた瞼のその瞳
唇にそっと
人差し指を当てて
明けやらぬ空だけが
それを見ていた


きみはもう
誰のものでもない
色褪せない記憶の中で
みんなの胸に息づく

Eternal beauty

2011/01/10 (Mon)

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