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アルの部屋


[225] ピュアザウルス
詩人:アル [投票][編集]


食欲に焦がれて
胃の中の小石で
すりつぶし
無理に消化した
欲望は
愛へと昇華した

肉欲に倦んで
搦ませ合った指から
柔らかく
温かな脈動が
伝わってくる

手のひらに
汗までかいて

「血が通ったね
今ぼくらに」


夕焼けで
マグマ色に染まった
肉食獣の2頭の影が
大地に長く伸びている
そのシルエットは
いつまでも
そこにあり
1ミリも
動かなかった
まるで
化石になったみたいに

2011/02/06 (Sun)

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