ホーム > 詩人の部屋 > アルの部屋 > なめくじら

アルの部屋


[58] なめくじら
詩人:アル [投票][編集]


必要な人を
失う度に
迷路は増えて
経験は
地層のように
重なってはくれない
三半規管は
チリチリと
スパークしたまま
バランスがとれない
体を伸び縮みすれば
歩けることは
知っている
遥かな大地で
辛うじて
繋がっているという
途方もない
想いだけが
塩で溶けかけた
ナメクジの動力源
かたつむりには
なれない
背負うべき
殻が退化するなら


2006/08/29 (Tue)

前頁] [アルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -