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アマネの部屋


[14] 雨音青く
詩人:アマネ [投票][編集]

雨音青く香る頃
あの娘は一人立ち尽くし
君はあの娘の思い出消した

一年経っても同じ場所
傘もささずにいつまでも
約束消えぬとあの娘は待った

「君は居ない」と繰り返し
刻む手首 刻む想い
二年経ってあの娘は18
笑っていたんだ 泣いていたんだ

せめて夢をと19の夏
あの娘は瓶を空にして
君の夢見てまた泣いた

20の区切りも曖昧に
炎を揺らした台所
油にまみれたあの娘は崩れて
「狂えないよ」と火を消した



あの娘は今も抜け出せず
失くした約束 手を繋ぎ
来ないと知ってる君を待つ
雨音青く香る限り

2009/09/13 (Sun)

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