永遠の夢 叶わぬ熱に 恋い焦がれ冷たく深い 底にて眠る土の胎内 聴こえる鼓動 業の声揺さぶり起こされ 痺れる手足暑き夜の 隠れし月へと 身を捩り割る躯にぞ 心残らん夏待たず 鳴いた空蝉 風に揺れ光求めて 土へと還らん夢現 醒めるのならば 太陽に近づく夢を 抱いて眠らん羽根がもげ 堕つるは現 夢の世の無き光とて 今は恋しや亡き心とて 今は哀しや
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