詩人:おるふぇ | [投票][編集] |
わたしの
好きな人
いい匂い
柔らかい
季節の中で
迷うことも
あるけれど
わたしは
変態でも
いいよ
あなたの
匂いが溶けた
光や
水や
空気を
集められるだけ
集めて
それを
たらふく
頬張りたい
長い夢
長い雨
恋
そんな瞳で
ねえ
同じ世界に
いる
あなたは
夢なの
あまりにも
美しく
壊れそうで
一つ
あなたが
弱さや
くだらなさを
指で
弾いてくほどに
魂のレベルで
細胞のレベルで
痺れてしまう
そのエキスで
わたしを
埋めて
染めて
欲するほど
なぜに
涙
溢れるのでしょう
あなたのまま
ありのまま
あなたは
生きてるだけで
いい
起きたら
雲を見るんだ
愛
届きますか
雲
何も言わない
でも
なんとなく
わかる
ありふれている
けれど
わたしは
幸せなんだ
つかめない
雲みたいな
あなたの心
どこへ行くの
わたしは
ここ
照れ臭くなるような
甘酸っぱいような
そんな朝と夜
何か
奇跡でも
起きないものかと
起きたら
起きたで
気づかない
あなたという
奇跡
どうしたら
この熱は
下がりますか
無理
でしょうね
今日も
あなたの匂い
胸一杯に
溢れてますもの
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ちゃららと奏でる音
ぽろりと一つ
零れたんだ
朝のミルクティーの
湯気の香り
色や形や模様が
敷き詰められた
タペストリー
悔しくて
「いくじなし」って
言い聞かせた
あの日の自分
そんな音だったんだよ
寂しい夜に
隣にいる
友達みたいな
そんなそんな
音だったんだよ
ちゃらら
零して
伝えて
君の熱で
溶かして
知らない間に
心
軽くして
愛して欲しい
生きていたい
願いが通う
音
心の音
ひどい夢でうなされて
損した気持ちで
目が醒めた
今日一日分の幸せ
バッグの中に
あるといいけど
なきゃないで
困らないだろうけど
どんな気持ちで
窓を眺めればいいの
その向こうに
何を探すの
ちゃらら
「平気さ」と
決め込んだのに
流れるんだね
時は
重く
静かに
時に
激しく
ちゃらら
言葉で濁した
独特の想いは
ずっと
風化しない
最初の夢で出逢って
二日目の夢で
駆け落ちした
必死で言う
僕のギャグは
時間の中で
混ぜ合って
退屈は
君の隣で
あくびするだけ
ぽよいと
むよんが
結婚するって
永遠が
続くといいね
そんな音
ちゃらら
今しか鳴らない
君が聴けば
終わる音
ダメだ
ダメだ
ダメだ
そんな
気持ち
大丈夫だよ
根拠はないけど
その瞬間
魂は
救われる
その音
君の優しさが
消してくれた
ねえ
どっか行こうよ
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本当に
癒してもらいたいのは
きっと
あなたなんだ
あなたに
笑えるように
なれる
そんな人物に
なりたい
そんなに
恐い顔しないで
すぐに
怒らないで
ピリピリ
尖らせた神経や
どこか不安定な
精神状態
うまくあなたに
笑えるかな
あなたが
恐がるから
わたしも
恐いんだ
今まで
わたし
あなたみたいな人
苦手に感じて
近づきたくなかった
けれど
本当はあなた
わたしの
思い過ごしかもしれない
けれど
やさしい人
なんじゃない?
イライラ
ムカムカ
そんな
心の中に
少しだけ
太陽を
あげられたなら
誰とも
比べなくていい
誰かと
違くてもいい
敵対心も
対抗意識も
競争意識も
劣等感も
優越感も
差別的感情も
必要ないから
良かったら
あなたの
笑顔も見せて下さい
あの寂しい
作り笑いじゃなくて
腹の底から
笑うあなたが
見たいのです
あなたはあなたのまま
恐がらなくていい
すべて
あなたのもの
きっと
あなたは
素敵な人
これからも
これまでも
そして今も
敵なんて
いないよ
わたしも
味方だよ
あなたも
あなたを
愛して
世知辛いって
感じるのが
常だとしても
見方によっては
人間も社会も
素晴らしいはず
本当は
認められたくて
本当は
許されたくて
強がってる
あなたという
命を知ったこと
ありがとう
不器用でも
笑顔は笑顔
無愛想でも
笑顔は太陽
少しずつ
溶かしてくれる
心の中
冷たく固く
閉ざされた
トゲトゲ
イガイガ
氷の部屋
いつかは
わたしも
中に入れて下さい
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ちょうど
桜の季節に
僕らは
出逢いました。
淡い思い出だけ
積み重なった
心のアルバム
短い恋でした。
ひらりと
揺れたスカート
ふわりと
包み込む香り
染まる色は
淡く甘く
切なく苦しい。
「好き」
そう言えたら
何か
変わっていたのでしょうか。
ちょうど
桜の散る頃に
もう
逢えなくなりました。
春の風
ひらり
思い出
ひとつ
桜の色。
夢見心地
公園のベンチ
君とよく似た
笑顔を見ました。
あれは
夢幻か
現実か。
これからも僕は
精一杯
生きていきます。
どこかで君も
精一杯
生きていくのでしょうね。
『桜はいつも
精一杯
咲いているのよ』
君が教えてくれたのです。
今年も桜は
心の中の
アルバムと
同じ姿で
綺麗に
鮮やかに
咲くのでしょう。
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顔晴ろう日本
緑は
風に揺れて
海が
波を寄せて
美しい景色
記憶の中で
輝き続ける
オギャーと
泣いて
産まれた時から
この国には
豊かな恵みがあって
水も電力も
空気も平和も
当たり前のように
存在していた
甘ったれな僕は
いつもいつも
周囲の厚意に
もたれてばかりで
その中で
思いやりとか
優しさとか
学ぶものがあったんだ
日本晴れのある日に
あっけもなく
壊れたものがあった
道路やライフライン
経済や原子力発電所
思い出のつまった
マイホーム
ズタズタに引き裂かれて
ボロボロに切り裂かれて
一日にして
深く深く
刻み込まれた
傷跡
それでも僕らには
壊れないものもあった
不屈の精神
あきらめない心
一人ひとりに
深く流れ
息づいている
思いやりや優しさ
団結力
顔晴ろう日本
今世界中が
見守り応援している
みんながいるから
大丈夫
もう一度伝えよう
やまとの心
いざとなれば
神風のように
吹くだろう
繋いでいくもの
手を繋ごう
あったかいんだよ
だから
また笑って
顔晴ろう日本
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いつまで
君はうつむくんだい
頬を冷たくするものを
なんというのでしょう
奇跡は
信じる人にだけ
起きる
金八が
金髪になる
雨の後には
虹が
かかる
夜明けまえが
一番くらい
Cry?
涙じゃなくて
雨でしょう
冷たい頬を
そっとなでる指先
そんな人が
いつか
現れるよ
待ち続けられるかい?
一緒にいこう
顔をあげよう
うつむいていたら
虹もみえないよ
僕らの空に
虹がかかった
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光で
溢れた
言葉を
取り出して
あなたに送るよ
そこで
流れた涙が
たとえ
地の果てで
砕け散っても
どうか
翼があること
忘れないで
下さい
生まれて
良かった
きっと
そう思える
時が
来るから
それまで
抱いていて
下さい
愛に満ちた
言葉を一つ
それだけ
しかなくても
それだけが
すべてだとしても
他に何もいらないよ
生きているあなた
たったそれだけで
充分なんだよ
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夜空が遠い地平線の彼方から
やって来る
わたし
追いつかれないように
走って逃げた
この足は棒のように疲れて
ふらふらになって
大きな樹にもたれて
いつしか眠りについた
一番星が光ってる
眠ってるわたしの上で
どこにいても
わたしを見つけてくれる
目が醒めて目が合った
一番星
ゆっくりと
ふらふらと
歩き出すわたしのこと
見守っていて
時々道を間違えたら
「こっちだよ」
そっと教えて
どこまで逃げても
追いついてくる夜空の中で
泣くこともあるけれど
わたしもあなたを見つけて
またちゃんと歩き出すから
またちゃんと笑うから
手を伸ばしても届かない
高い遠いところから
いつまでも
そばにいて
一番星
わたしも
あなたみたいになりたいから
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大地は揺れ
波が襲い掛かり
暮れていった惑星
道線は寸断され
原子力は暴れ
運命は裂かれた
電気は灯らず
水道も湿らず
お店はシャッター
僕らは悲しみに明け暮れた
僕らは混沌に落ちていった
非力さにすぼんでく
天災という神なるの力の前
僕らは空を見上げて
明日の行方を探すんだ
大切なメロディーを一つ
ポケットの隅に入れておいたの
思い出したよ
あの時
僕は僕を励まそうとして
必死に目を赤くして
奏でたメロディー
悲しみも喜びも
ぎゅっと詰め込んだ
幸せと
簡単に口にして言えた
あの日あの時でさえ
抱えていた不安や空虚感
未曾有の惨劇の前では
霞んでしまうよ
たった一つメロディーを
風に乗せて飛ばそうよ
君の住む町へと
ガソリンが買えなくて
ドライブもできないけど
不便だとか不憫だとか
そんな自分のことなんて
もうちっぽけなんだ
溢れた涙が喜びに変わる
風に乗せたメロディー
地球で一番愛しい人へ
…大丈夫かい?
…大丈夫だよ!
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空に『希望』と書いて
あの人に届けよう
顔に『笑顔』を浮かべて
あの人に送ろう
届くかな?
伝わるかな?
まだ暗闇にいる人や
まだ震えて泣く人や
まだ悲しみに暮れる人
あなたに『希望』を描くのです
あなたに『笑顔』を見せるのです
悲しくて
しんどくて
寒くて
お腹が空いて
喉が渇いて
それでも
抱いて抱いて抱きしめて
人はそんな力で
生きていけると
信じている
何ができるかわからないけど
詩も書いてるよ
募金もするよ
祈ったよ
命のひとつひとつに
響き渡りますように
大切なこの国
立ち上がり
立ち直れるように
大好きなこの国
今、もう一歩を
踏み出せるように
戦っているこの国
細胞の最後の一つが
例えば冷たく凍ったり
過酷さで動けなくなっても
それでも一筋の糸
それを途切らせぬように
無形の救援物資
『希望』と『笑顔』を
遠い地から送り届けますから
暖かいスープや毛布の代わりとして
どうか受け取って下さい