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おるふぇの部屋  〜 新着順表示 〜


[29] イヤな奴〜MY NAME IS MONSTER〜
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心の中にいる
もう一人の俺
こいつは
他人の不幸が大好きで
他人を見下しては侮蔑し
欠点や短所の粗探しをして
妙に変なプライドが高く
自己を正当化する代わりに他者を否定し責めて裁いて
ツマラナイクダラナイ
斜に構えて
ニヒルな視点から物事を判断する

こんなはずじゃなかった
鈍い重い苦しみ
この心の狭さが生む
化け物野郎
お前は一体
誰だ
お前は本当
俺か

善良な仮面の下で
おぞましい形相で
あえぎもがき
喚いていた
一匹の野獣
常識やモラルという鎖など
通用しない世界で
冷たい孤独にうち震えながら
苛立ちと憤怒と沈鬱の檻の中で
こいつは人格を形成していった

俺の心を巣食う
お前という化け物野郎
飼い馴らすまで
どの位の時間がかかるんだ
一緒に仲良くやろうぜと
差し伸べた手を拒んだ
お前という天邪鬼

遠い昔の記憶の暗闇の彼方
いつしか負った傷や歪み
それがお前の正体なんだろう
許サレタイ、許サレタイ
そう叫んで
また他人を傷つけて
愛サレタイ、愛サレタイ
そうもがいて
また自分を否定して
泣きたいのを我慢して
必死に抵抗してるんだろう

癒されて溶かされて
許されて愛されて
いつしか
お前は俺と
一つになるんだ
なあその時は
穏やかに微笑み給え
どうかどうか
穏やかに微笑み給え!

2011/02/21 (Mon)

[28] とってもラッキーメン
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すってんころりん

あいたたた

転んじゃったのね

仕方ない

そんな時は

ラッキー☆

そう言って立ち上がろう


だって

ここにこうして

落ちていた石ころ

それがあったからこそ

わたしは明日

今日よりも

上手に歩けるようになれる


転んだ原因は

わたしにあって

すべての責任は

わたしにあって

悩んで学んで

へたっぴな人生

ちょっとは

上手くなれるから


すってんころりん

あいたたた

この痛みを知るからこそ

人の痛みも理解できる


だからラッキー☆

そしてありがとう

みんな素晴らしい


逃げてたら

超えられない

この人生に何一つ

無駄なものなどないよ

2011/02/18 (Fri)

[27] ブラックバード
詩人:おるふぇ [投票][編集]

大切な人に歌いたい

あなたの胸に歌いたい

夜の鳥のわたしは歌う

見えない光の果てで歌う


寂しい時は隣にいるよ

どうか泣かないで

虚しい時間に

取り残されても

その胸のざわめき

溶かして消してしまうから


厳しい時に手を取って

笑えない時に微笑んで

見えないでしょう?

わたしの存在は

それでも翔んでいるよ

ずっとずっと奥深く

眠れる森の夢の中

わたしは夜の鳥

迷える時も

悩める時も

ずっと見守っている

澄んだ優しい瞳の鳥


逢いたくなったら

いつでもいるよ

わたしの名前を呼びなさい

嫌いな人や物事の前

うずくまるようなら

飛んでも飛べない壁の前

たたずむようなら

わたしの愛を

分けるから


大切な人に歌いたい

あなたの胸に歌いたい

溢れる希望を歌いたい


地獄を見て

どん底を知る

わたしの声で歌いたい


いつでもいるよ

(忘れないで)

ここにはいるよ

(すぐそばに)

大丈夫なんだよ

(愛されている)

2011/02/18 (Fri)

[26] 漢字変換
詩人:おるふぇ [投票][編集]

「はかない」を

漢字で書きたくても

「履かない」

「掃かない」

「穿かない」

「吐かない」

おいらの携帯これしか

変換できないみたいだ


ねえ

どうしたらいいの?


ひらがなの「はかない」が

あっちの「はかない」に

ならない「はかなさ」















(;_;)

2011/02/18 (Fri)

[25] ブロッコリー カリフラワー
詩人:おるふぇ [投票][編集]

沈黙からのメッセージ

暗闇からのメッセージ

聞いてごらん


厳しいメッセージ

優しいメッセージ

耳を澄ませてごらん


ライフ

僕はこの空の下で生きている

眠るはずだったバスの中

ふわりゆるり

小雪の舞い降りる高速道路で

詩を書いている


白い景色が誘う

遠い明日が見たくて

メッセージを

詩に託す


厳しい顔

優しい顔

あなたの顔

色々な花


ブロッコリー

カリフラワー

スーパーに並ぶ

数々の野菜


あなたに春が来る前に

もう少し逞しくなれるように

冬の寒さは身に沁みて

明日は笑え

明日は晴れ

ちょっと眠たい顔で

そんな詩を書いている


意地悪なメッセージ

聞こえないメッセージ

それもどれもメッセージ

そんなメッセージの主

あなたは一体

誰ですか


もしも

上手にこの詩が書けたなら

その時はねえどうか

褒めてもらえますか


ブロッコリー

カリフラワー

どんなふうに咲けるだろう

できるならば

楽しく自由にのびのびと

咲き誇れますように


ライフ

白い景色の向こう側で

僕を運んで待っている

新しい季節

もうすぐで

春なんじゃないかな

2011/02/11 (Fri)

[24] 大和侍こんちきしょー☆
詩人:おるふぇ [投票][編集]

ハロー

絶体絶命のピンチ

おいどーするんだ

どーするもこーするもねーよ

数々のミリオンセラー

ぶっ放した

アーティストみたいに

世間でよろしくやってやれ


てなもんで

わけわかめ!

色々あって

つるはかめ!

喉につまる

もちはかめ!


またはじまった

お粗末劇場

平気な顔してババンバン

夕やけニャンニャン段田男

貧相な魂を切り売りして

なんぼの儲けになるんじゃい


じいやんばあやん

天国で見てるかい

また釣りにいきてーよ

手作りの味噌汁のみてーよ

そっちに行ってもいーんかい

こっちに来ちゃダメダメダメ

そう言われた気がしたんだ


ハロー

絶体絶命のピンチ

大きな心で迎え撃て

ヒントにピンと

ハッとしてグー

粘りが信条

しぶとさしつこさ

食らいつくおいら

ええい

こーなったら

こんちきしょーのパワーで

ぶち当たってしまえよ

あとは野となれ山となれ

花の心でいざ舞えよ

粋に活きれば屁のかっぱ

こわっぱ共が縮み上がるぜ


ハロー

最高最大のチャンス

ここが腕の見せどころ

生きるor死ぬ

たったそれだけの選択肢

正解なんて死んだら

考えりゃいー話

不条理の壁

突破せよ


こーなったらもー

どーにでもなれ

なるよーになれ

大声で顔をくしゃくしゃにして

セントラルパークの真ん中で歌う

本気と書いてマジで歌う

おいらからおいら

そして


ハロー

絶体絶命のピンチ

ハロー

最高最大のチャンス

ここで笑えりゃ日本一

おいらの時代を

瞬く間に駆け巡れ

大和の国の侍よ

震える拳を天高く

この声は風雲の如く

誰が胸を熱くさすらう

2011/02/11 (Fri)

[23] そば屋女房
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そば屋に嫁いだ奥さんは
小柄な体に快活なショートカット
チャームポイントはキュートなえくぼ
今日もそばを運び
明日もそばを運び
咲かせた笑顔はたちまち
お客さんの心を魅了するのです

ガラの悪いクレーマーにも
「へい、おまち!」
忙しいピークタイムにも
優雅に華麗に店内で
所狭しと立ち回る

かけそばにざるそば
てんそばににくそば
もりそばになべそば
豊富なメニューも
どんとこい

旦那さんの作った
愛情たっぷり
このそばの一杯を
届けたくて
このそばの一杯で
喜んでもらいたくて

今日も額に汗をして
明日も笑顔をふりまいて
「いらっしゃいませ」とお迎えし
「ありがとうございました」とお見送りし
一日の終わりには
そっと星空を見上げて
お客さんの言ってくれた
「ごちそうさま」が
最高のご馳走だと
幸せを噛み締めて
やがて夢に包まれる

『そば処 一心庵』
今日もおいしいそばを
あなたに届けてくれる
そば屋の女房の
爽やかな汗と笑顔が
光輝くことでしょう

2011/02/11 (Fri)

[22] 
詩人:おるふぇ [投票][編集]

夜風が首に絡み付く

嘘みたいな笑顔で

塗れた心に影を落として

今日という一日は

跡形もなく

過ぎて行く


「最近、涙もでないんだよ」と

表情もなく

あなたは言うから

どうにかできるものなら

どうにかしてあげたいと

朧げな月の夜に

身体を抱き寄せるんだ


「なんにもない」と

移ろい流れる

時の川に溺れて

助けを求めるけれど

この夜は止まらず

わたしはただ

抱きしめるだけ


風が泣いているみたいだ

まるであなたの代わりに

「さよならバイバイ」

別れの唄を


あなたのその

美しい唇が

汚れてしまわぬよう

歪んでしまわぬよう

この抱擁だけでは

満たせませんか

届きませんか


あなたがあなたを

生きられるように

艶やかな唇の色が

「悲しい」

「苦しい」

「虚しい」

「淋しい」

そう口を開いた時は

わたしはその唇を

封じてしまおう


あなたの代わりに

涙を流して

抱擁とキス

それだけで

満たせますように

届きますように


人は温かい

人は優しい

存在は尊い

存在は素敵


あなた自身が

傷つけたあなたを

暗闇に佇む孤独を

わたしは包む

夜風よりも

ふわり


その唇が飽くまで

何度も伝える

言葉ではなく

行為と感触で

「永遠に愛してる」と

2011/02/10 (Thu)

[21] 染めたい
詩人:おるふぇ [投票][編集]

迷い

怖さ

抵抗

拒絶

そんなものすべて

僕が消し去ってあげよう

だから一歩

もっとこっちに

来てくれないか


君を染めるのは

他の誰かじゃない

僕だけしかいないんだ

君の色と

僕の色と

混ぜ合わせたならば

きっと素敵な色が

できると思うよ


迷っているなら

怖がっているなら

そんな気持ち

僕が吹き飛ばしてあげよう

小さな場所に

とどまってないで

二人でもっと

大きな世界をつくるんだ


僕のそばにおいでよ

心を近づけておくれよ

僕が背中を押すから

勇気を出して


迷いも怖さも

最初だけだよ


不安も弱さも

抱きしめるよ


困難や試練でさえ

二人なら飛び越えて行ける


君を他の誰かに

染められるのなんて

想像すらしたくないよ


僕の想いは

誰よりも深い


届いてる?

聞こえてる?


もう一歩そばに

もう一歩近くに

2011/02/08 (Tue)

[20] 願い
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あの日は確か
雪が降っていました

人通りの少ない路上で
夜にぽつりと一人

見上げた雪が
地上に落ちると

あまりに弱く
あまりに脆く

その存在
その命は

無限の闇へと
すぐに溶けて
消えてしまう

まるで僕らが
二人だった時間のよう

12月のある日
僕らは手を繋いで
イルミネーションで
キラキラと装飾された
綺麗なもみの木を
静かに眺めていた

あたたかくて
やわらかくて

そんな気分でいっぱい
この心は満たされていた


恋はまるで
雪のようだね

目の前にあるもみの木は
真冬の寒さに堪えながら
ひっそりと春の日を
待ちわびているのかい

溶けて消えてしまった
真白き真綿の恋よ
いつまでも美しくあれ
寒い夜と思い出のクリスマスツリー
イルミネーションはもう
撤去されてしまっても
思い出はいつまでも
輝きを放つ


雪を手の平にすくい
もみの木のてっぺんを眺めながら
そっと願うよ
君の幸せと僕の未来

吐く息の白さに
身を震わせながら

この願いよ
星に届けと

2011/02/24 (Thu)
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