詩人:おるふぇ | [投票][得票][編集] |
底に
見える
薄暗い
底に
鬼
持てない
希望を
集中力の
持続する限り
天に
探して
底に巣食う
鬼がいました
底に
見える
顔だけ
見える
鬼
永遠の雨に
体を冷たくして
恐れられる
鬼
嫌われる
鬼
葛藤と苦悩が
覆い尽くすかのような
深い樹海の底
鬼は
太陽を
探して
探して
光を
探して
ないものを
あるかのように
そしてまた
探しました
鬼が死ぬのは
独りの刻
蒼い月が
弱く優しく
誰もいないよと
誰かいないかと
死ぬ刻を
見守るように
誰も
知らない花を
見つけた刻
泣いてるように
見えるのです
気のせいですか
あなたは
必死に
生きて
泣くに泣けず
濡れた胸
最期の月の
優しさに
溢れていくのを
誰もの魂が
震えた刻に
“悲しい”と
鳴って
響いて
それは
千億年の
鬼の孤独
だったんです
だったんです