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青空の部屋


[87] 『ミケ』
詩人:青空 [投票][得票][編集]




手つかずの餌、散らかる泣き声


首輪にぶら下がるネームプレートには名前はなく


小さすぎる体に、不似合いな段ボール箱


頭だけを此方に向け淋しそうな眼差し


そんな目で俺を視るなよ


震える体、抱き上げてやったら


猫みたいな声で泣きやがった


そんなに泣くな、親が在ないくらいで


そんなに淋しいか、親が在ないくらいで


強く偉くなっていつか見返してやろうぜ


後悔するなよ。俺なんかに拾われて





2007/10/23 (Tue)

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