詩人:蒼月瑛 | [投票][編集] |
空跳ぶ天馬がいつか僕を迎えに来るよ。世界の果てに隠れた僕をさ。僕はそれまで何も疑ったりしない。疑うことなんて世界には何一つない。
僕は直視なんてしたことないのさ。
だからあなたの顔がうまく見えないんだ。あなたの顔を見たいとも思えない。だってあなたがいる世界はあの腐乱した世界なんだって誰が僕に告げるから。
生憎僕は翼を生やした君に興味はない。そんならいっそ、その翼をもいでやりたいくらいだよ。
準備はいい?
いくつか聞きたいことがある。
誰が僕の心を知りたがるって言うんだ。なぜ僕の体や心までも誰のものでもないと軽々しく言えるんだ。どうしたら誰も求めてない答えをその臭い口から欠伸するみたい言えるのさ。世界の中心はもちろん僕じゃないんだって知ってるけど、僕の中心にちらつく影は誰なんだい?気づいたら間違い探しみたいに人々を見てる僕がいる。
さあ告白の時間。
――。
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満員電車に埋もれる、反社会の自意識。
否定と肯定の曖昧な境界線上に立って、誰もが仮病を訴えている。そんな自己主張の声にかき消される命がある。こんな時代に生まれて僕は幸せですか。それでも人形みたいに笑ってればいいんですか。
永久に離別できない不安感。いい加減不安に押し潰されちまいそうだ。でも、ここ最近それが心地好いと思うようになっちっまったんだ。これは危険。僕らは間違ってしまったのかな。だからこの辛さも仕方ないのかもな。だってこれは仮病なんだもんな。わけわかんね。
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朝早く、駅で電車を一人待っていたんだ
「寒くなってきたな」なんてだれも聞いちゃいないのに独り言を呟いて、もちろん誰にも聞かせる気もなかったけどさ。
かじかんだ手で、携帯のボタンを押す。凍ったようなコスモス、タクシー運転手は欠伸をかいて寝てる。
世界はまるで絵画のように動かない。
ただ一つイヤフォンから漏れる叫び声が、安っぽい僕のセンチメンタルを揺らしている
こんな寂しい感情を、僕はだれかにわかってもらいたいのでしょうか?
共感なんて欲しかない、そう思っていると思っていたけど、結局僕は一人で生きてけないんだろうか。世間と共に死にたいんだろうか。
僕自身、世間によく頼ってきたもんな。貶し貶され、おあいこさ。
むしろ僕は感謝しなきゃいけないのかな。
世間知らずの意地っぱりが言う独りよがりの文句を受け止めてくれたんだ。
僕という小さな人間に対する劣等感。
自分を卑下にして楽しいか?
楽しかないけどこうすると楽になるんだ。
わかるだろ?自分に愛着があるから人は自分を卑下するんだ
誰だってそうだよ
ほら電車が来たからさ
そろそろ僕は行くんだ。足はすっかり冷たくなっちゃったけど、歩いてたらじき暖かくなるよ。
じゃあな、
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爆弾おちた。
あの広場に爆弾おちた。
あの水面に爆弾おちた。
みんな笑ってた旧市街に爆弾おちた。あの廃屋に爆弾おちた。悪路に横たわる君の死体に爆弾おちた。
つぎの爆心地はどこだ。
今も爆弾はおちている。
でも、一体だれが爆弾おとしてるんだろう?