詩人:蒼月瑛 | [投票][編集] |
ふと思った
恥をかいてみたい
恥ずかしながら私はろくに恥をかかずに生きてきた
ちょっとした天使のお告げか、はたまた悪魔の囁きか。
でもそうするには、私の中や周りに邪魔者が多すぎる
それは今も昔も変わらないだろ
恥ずかしいことを恥ずかしがらずにやっている人を見ると
私は多分みんなと一緒に馬鹿だな と嘲笑うだろうな
そういうことを知ってしまってから
そういう目を知ってしまってから
私を良くも悪くも育てたのは、そういう目なのだろう
けれど、 新しい世界を知ってみたい
縛られた人生とはおさばらしたい
なんて考える度にいつも 私も子供だな と頭をかく
そういう馬鹿が許される年齢ではない
だからこそ、この感情に終焉はない
終わらない夢を叶えてみたい
それはある意味真っ直ぐに生きてきた私のちょっとした退屈しのぎ とでも言っておこうか
そうすりゃ問題ないだろう
たくさんの嘘を散りばめて生きてきた
嘘が私を育ててくれたといったら過言だと思ったが、案外当たってたりするのかも知れない
でも、嘘をつくと何かが堕ちる音を聴いていた
それと相反して、背徳感は私に覆い被さった
だからだろう
神様は私の散りばめられた嘘をかき集め、不細工に貼り付けて創った
夢という嘘を見させたのだ
思い切り馬鹿やっても許される嘘の世界
少しばかり大暴れする
背中を覆う背徳感情はすっかり風が拐って行った
そして、みんなと一緒に嘲笑おう
馬鹿だなと