ホーム > 詩人の部屋 > 蒼月瑛の部屋 > ごめんなさいと呟くの

蒼月瑛の部屋


[12] ごめんなさいと呟くの
詩人:蒼月瑛 [投票][編集]

悲しき慕情が降っている
嬉しき人情が落ちている

私はそれを拾いあげ、
知らん顔して、食べちゃうの。


味なんかないけれど、私はまた拾いあげ食べちゃうの。

そんな自分に
気づいてしまうのはずっと後

それでもなお、私は駄々捏ねるの


ごめんなさい

悲しき慕情はどこへ行く
嬉しき人情はどこかへ行った

悲しき慕情はまた泣いて、嬉しき人情消えちゃうの。


もう食べちゃわないよ。

そう呼び返すのだけど

悲しき慕情は止んでしまった。
嬉しき人情は帰って来ない。

ああごめんなさいと呟くの。

2010/03/21 (Sun)

前頁] [蒼月瑛の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -