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浅羽の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] tear
詩人:浅羽 [投票][編集]

閉じた光が進む未来
僕には何も見えやしない
叫んだ声の行方はいずこに
誰にも届かぬ事の不安
乾いた音が刻む時間
無くした鈴の音色を忘れて
どこかに届と必死に歌う
欠けた心の穴埋めとして

上手くいかないと引き裂いて
それは駄目だと知っていて
けれども変われず一人足掻くよ
助けは来ないと諦めて
君が居る事忘れてしまって
僕はただただ途方に暮れる

凍える夜を照らす月
静かな風が吹き抜けて
消えそうな火を掻き消した
そんな風に見えたんだ

上手くいかないと引き裂いて
それは駄目だと知っていて
けれども変われず一人足掻くよ
助けは来ないと諦めて
君が居る事忘れてしまって
僕はただただ途方に暮れる

引き裂いて
蹴り飛ばして
叫んだって
何処にも届かないのかな

上手くいかないと引き裂いて
それは駄目だと知っていて
けれども変われず一人足掻くよ
助けは来ないと諦めて
君が居る事忘れてしまって
僕はただただ途方に暮れる

2012/02/29 (Wed)

[12] 壊音
詩人:浅羽 [投票][編集]

発光ダイオードを
握り潰して
荒々しくベンチから
立ち上がる

履き馴れた靴を
脱ぎ捨てて
歩いて行けると
思えたんだ

過ぎ行く時間や
行き交う人々の
織り成す景色と
吹き抜ける風が
見え透いた嘘を
掻き消すのさ

鏡に映った
自分の姿を
見えない誰かと
重ね合わせて
自嘲の歌を
口ずさみ僕は

壊れた時計を
投げ捨てて
一人きりで電車へと
乗り込んだ

大切な帽子を
忘れたまま
このまま行けると
信じたかった

流れる季節や
輝く星達と
消え行く命と
震える無意識が
鋏の様に
僕を引き裂く

水面に映った
自分の姿を
醜い魔物と
重ね合わせて
小さな石を
投げ込んで
僕は

必死に伸ばしたこの手
が掴んだのは幻
笑い合えたあの日を
怒り狂って壊して
戻る事無い心が
欲しがっている言の葉
伝えはしない後悔
蝕みながら笑うの

鏡に映った
自分の姿を
見えない誰かと
重ね合わせて
自嘲の歌を
口ずさみ僕は

水面に映った
自分の姿を
醜い魔物と
重ね合わせて
小さな石を
投げ込んで
僕は

2012/03/08 (Thu)

[13] イレウス
詩人:浅羽 [投票][編集]

君と僕を結んで
運命は引き裂いて
歩き出す夢の中
消えた声は死んだまま

ねぇ、君はもう忘れたの?
ねぇ、君は何処へ行ったの?
明日の色は見えなくて
諦めかけた宵の闇

君と僕を結んで
運命は引き裂いて
歩き出す夢の中
消えた声は死んだまま
明け方の冷たい空
白濁に染めてって
落ちて行く星の声
届かない世界へ

ねぇ、君はもう要らないの?
ねぇ、君は何が欲しいの?
心の中は不可侵で
見せたく無いと拒否反応

君と僕を結んで
運命は引き裂いて
歩き出す夢の中
消えた声は死んだまま
明け方の冷たい空
白濁に染めてって
落ちて行く星の声
届かない世界へ

閉塞感で泣いた夜
何処にも行けず眠ってた
欲しかったのは安心感
唯一無二の存在証明

君と僕を結んで
運命は引き裂いて
歩き出す夢の中
消えた声は死んだまま
明け方の冷たい空
白濁に染めてって
落ちて行く星の声
届かない世界へ

君と僕を結んで
運命は引き裂いて
歩き出す夢の中
消えた声は死んだまま
明け方の冷たい空
白濁に染めてって
落ちて行く星の声
届かない世界へ

2012/03/23 (Fri)

[14] ダークトーン・フィルター
詩人:浅羽 [投票][編集]

生ぬるい
雨に打たれ
僕の声は
消えていく

君と共に
日々を重ね
出会った
物は多くて

だけど今は
それが僕の
腕をふさいで
いるんだ

このままじゃ
歩き出せずに
モノクロの
夢に染まってしまうよ

愛のフィルター
引き裂いて
心の眼で
見つめる

いらないモノ
投げ捨てて
そっと手を
繋いで
これからは
あぁ

生ぬるい
雨はそっと
思い出を
流してく

このままじゃ
乾ききれずに
モノクロの
声に染まってしまうよ

愛のフィルター
引き裂いて
心の眼で
見つめる

いらないモノ
投げ捨てて
そっと手を
繋いで
これからは
あぁ

2012/05/31 (Thu)

[15] ホワイトキャンバス
詩人:浅羽 [投票][編集]

絵画教室で描いた肖像
輪郭だけの淡い陰影
鏡越しで見えた表情
触れれば壊れそうな君の声

暮れゆく陽の光
センチメンタル
指先なぞって
諦めるのさ

壊れてしまったのは
僕の心が
足りないままで居ると
言っていたから
小さな世界の中
君の言葉は
誰にも届かずにねぇ
消えてしまった

消えてしまった

真空管に映る幻想
夢見ただけの理想の自分
いつしかソレは見えなくなって
硝子となって砕け散るんだ

汚れたままの靴
歩き出したら
何処にも行けずに
立ち止まるのさ

壊れてしまったのは
僕の心が
足りないままで居ると
言っていたから
小さな世界の中
君の言葉は
誰にも届かずにねぇ
消えてしまった

白いキャンバスの中
描いてたのは
何も無い自分の
未来予想図
この街この場所でそう
君と出会って
ちっぽけな世界は
広がっていった

壊れてしまったのは
僕の心が
足りないままで居ると
言っていたから
小さな世界の中
君の言葉は
誰にも届かずにねぇ
消えてしまった

消えてしまった
消えてしまった
でも此処に在るよ

2013/04/04 (Thu)

[16] 無題・仮
詩人:浅羽 [投票][編集]

朝日が射す
瞬きの先
見えた景色は
極彩色

変わらぬ日々
繋ぐ歌声
踏み出す一歩は
夢の中へ

映る街並み
伸ばす指先
見上げた夜空は
眩し過ぎて

諦めた夢
忘れかけてた
胸に仕舞って
鍵を掛けた

その未来は
今何処へ行くの
果て無き旅の途中
背中を押してくれる
その手を離さないで
痛みを伴う選択
迷ったその時には
呼吸を止めて喘いで
止まらぬ鼓動感じて

夕日が落ち
暗がりの中
見えた景色は
無彩色

変わる世界
響く歌声
伝える音は
雲の上へ

続くストーリー
先は見えない
目指したモノは
綺麗過ぎて

失った物
見落としたまま
歩き続けて
壊れかけた

その未来は
今何処へ行くの
果て無き旅の途中
背中を押してくれる
その手を離さないで
痛みを伴う選択
迷ったその時には
呼吸を止めて喘いで
止まらぬ鼓動感じて

I faind something
I lose something
in the past
I left something

立ち止まって
泣いたって
良いんだよ
大丈夫

誰だって
痛みや
苦しみ
感じてる

乗り越えて
走り出そう
君なら
大丈夫

その未来は
今何処へ行くの
果て無き旅の途中
背中を押してくれる
その手を離さないで
痛みを伴う選択
迷ったその時には
呼吸を止めて喘いで
止まらぬ鼓動感じて

2013/04/22 (Mon)

[17] リザード
詩人:浅羽 [投票][編集]

夜光虫の声に誘われ
群れた鹿が一頭駆けてく
空はまるで蜥蜴の背中
ざらついた眼で月が見ている

そして今ただ風に吹かれて
彼は一人孤独と歌う

生まれた意味を探して眠る
答えが無くても気付きはしない
朝を迎えて無意味に笑えば
空虚な心は光を望む
餓えた心色を求めて
狭い路地を潜り抜けてく
此処はきっと世界の果てさ
冷え切った音この身貫く

そして今ただ声を枯らして
僕は一人終わりを歌う

生まれた意味を探して眠る
答えが無くても気付きはしない
朝を迎えて無意味に笑えば
空虚な心は光を望むの

Waking
Unrest
Stardust
Falldown

2013/07/29 (Mon)

[18] 水の無いプール
詩人:浅羽 [投票][編集]

水の無いプールの中で
君はただ笑っていた
笑顔だけ残したまま
君はただ消えていったんだ

雑踏の中で動けずに僕は
独りきり空に憎しみを投げた
行く先は無くて捨てられたままで
ゴミ箱の猫に助けてと叫ぶ

水の無いプールの中で
君はただ笑っていた
笑顔だけ残したまま
君はただ消えていった
誰一人気付かずに
街並みは変わっていく
光はもう見えなくて
何もかも失っていく

星空の下で幸せを歌う
子供達みたいになりたかっただけ
伸ばした手の先触れた物は皆
灰色に染まって崩れては消える

水の無いプールの中で
君はただ笑っていた
笑顔だけ残したまま
君はただ消えていった
音の無い世界の中で
僕はただ泣いていた
誰からも愛されず
朽ちていくと知っていたんだ

死産された可能性が見えて
誰も居ない船着場へ帰る
無色透明な夢は弾け
意味も無く降り注ぎ消えた

水の無いプールの中で
君はただ笑っていた
笑顔だけ残したまま
君はただ消えていった
何一つ掴めずに
終わる事を知っていた
だけど君は何も言わず
微笑んで去って行ったんだ

水の無いプールの中で
君はただ笑っていた
笑顔だけ残したまま
君はただ消えていったんだ

2013/09/20 (Fri)

[19] スカーレットテイル
詩人:浅羽 [投票][編集]


この手の中に
残された物
ちっぽけなガラス玉だけ

路地裏の猫が
笑って見てる
十六夜の月が照らすだけ

嘲笑うなら
捨てられるなら
救ってみせて
君の言葉で

消えていく
失っていく
日常なんて
眠って忘れて

ただ世界は眩しかった
僕の声は汚れていた
誰にも見えない傷が
繋がって世界を切り取った

欲しがるのなら
求めるのなら
掴んでみせて
君のその手で

過ぎ去っていく
壊れていく
思い出なんて
目覚めたら消えた

ただ世界は眩しかった
僕の声は汚れていた
誰にも見えない傷が
繋がって世界を切り取った

君の左手の赤い
ラインが僕らを隔て
痛みと言う名の優しさが
溢れて二人を呑み込んだ

いつかまた会えたなら
心は君を欲しがって
月が照らす僕を
君は赤で染めるだろう

ただ世界は眩しかった
僕の声は汚れていた
誰にも見えない傷が
繋がって世界を切り取った

君の左手の赤い
ラインが僕らを隔て
痛みと言う名の優しさが
溢れて二人を呑み込んだ

2013/10/18 (Fri)

[20] Lily
詩人:浅羽 [投票][編集]

真冬に咲いた君の
微笑みは純粋で
染まる事を知らない
真白の百合みたいだ

君がくれた
温もりはもう
消えた消えた
消えてしまった

いつか二人で
見た景色は
白く白く
白く染まった

降り注ぐ
哀しみだけが
君の影を
花で飾った

残された
僕は一人で
百合の花を
空に落としたんだ

凍えて泣いた月の
涙が零れ落ちて
21グラム減った
身体に降り注いだ

君がくれた
温もりはもう
消えた消えた
消えてしまった

いつか二人で
見た景色は
白く白く
白く染まった

降り注ぐ
哀しみだけが
君の影を
花で飾った

残された
僕は一人で
百合の花を
空に落とした

そしてまた
道は違えて
どこか遠く
すれ違って

気付かずに
君は笑って
日々は過ぎて
夜が嘲笑うのさ

2014/01/01 (Wed)
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