詩人:浅羽 | [投票][編集] |
上書きされた思い出
煙草の煙にまかれて
ショットグラスに注いだ
果てない夢と約束
吸い込んで飲み込んで
吐き出して涙して笑って
重なって抱き合って
誓いあったあの日の夜は
明けて
ほら空にまた朝日が昇るの
言わないだけの心が
夜と共に冷めてく
月明かりが笑って
影に沈む野良猫
吸い込んで飲み込んで
吐き出して涙して笑って
重なって抱き合って
誓い合ったあの日の夜は
明けて
空き缶と吸い殻と
体温と衣擦れの音が
重なって泣き合って
許されたあの日の夜は
明けて消えた
ほら夜が醒める
君の声も消えて
僕は一人歌うよ
吸い込んで飲み込んで
吐き出して涙して笑って
重なって抱き合って
誓いあったあの日の夜は
明けて
ほら空にまた朝日が昇るの
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
そこら辺に転がる安っぽい光
当たり前を当たり前として
当たり前の生活を享受する人々
例えるなら偽者のダイヤモンド
それにすら劣るオモチャの宝石の光
それがどれだけ輝いているのか
みんな知らない、誰も知らない
欲しかったのは、そんな光
眩し過ぎる街中で埋もれる小さな光
俺には似合うんだよ、アンタ達とは違うからさ
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
完成形を未来で探す
紡いだ言葉は消し去って
錆びた鎖が絡めとる
救いはどこにもありません
藪蛇漁り薔薇を喰う
今宵も何処かへ飛び立って
痩せた身体を抱き締める
輝く月は誰のモノ?
今・未来・過去・存在証明
届かない声の行方を
在るはず無い夢の国で見つけだすよ
矛盾・欺瞞・妥協・平行線
変わらない思考傾向が
突き刺さる日常の中で叫びだすよ
概念手掴み握り締め
空虚な心と偽って
世界を恨んで毒を吐く
背ける瞳に視力は無い
拒絶・孤独・破砕・全否定
許容量限界突破
膝抱え俯くだけじゃ何も変わらない
今・未来・過去・存在証明
届かない声の行方を
在るはず無い夢の国で見つけだすよ
矛盾・欺瞞・妥協・平行線
変わらない思考傾向が
突き刺さる日常の中で叫びだすよ
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
カーテンから刺す朝焼けは
まだ見た事無い藍色で
この世の終わりを垣間見た
水子の孤独な胸の内
開いた楽譜に記された
解読不能の天体図
見えない心が産み出した
荒唐無稽な流星群
どうしてこんな風になったんだろう
どうして過去はこの手で掴めないの
どうして人は強くなろうとするの
どうして答えは何処にも落ちてないの
ねぇ
ねぇ
引かれる心は鈍色で
閉じた光が突き刺さる
隙間を縫って壊された
玩具(おもちゃ)はきっと僕だろう
どうしてこんな風になったんだろう
どうして過去はこの手で掴めないの
どうして人は強くなろうとするの
どうして答えは何処にも落ちてないの
ねぇ
ねぇ
どうしてこんな風になったんだろう
どうして過去はこの手で掴めないの
どうして人は強くなろうとするの
どうして答えは何処にも落ちてないの
どうしてこんな風になったんだろう
どうして過去はこの手で掴めないの
どうして人は強くなろうとするの
どうして答えは何処にも落ちてないの
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
狂っているんだ
知ってるよ
重量に引かれて落ちて行く
真っ直ぐに歩けないんだ
少しだけ夢を見たよ
色褪せた思い出
楽しかったあの頃
もう戻れないとは
信じたくないね
等価値の愛を
僕等は持っていなかった
ただそれだけなんだ
僕はシーツにくるまった
負け犬みたいだ
降参したんだ
わかってるよ
夜に連れられ眠っている
もうどうしようもないんだ
ずっと消えないんだ
鮮やかな傷痕
苦しかったあの頃
戻りたくないって
切に願うよ
等価値の愛を
僕等は持っていなかった
それだけなんだ
僕はシーツにくるまった
負け犬みたいだ
僕等を繋ぎ留めていたのは
ほんの小さな感傷と
互いに持ち合わせた自衛権だけ
割れた硝子は戻らない
どんなに綺麗な朝焼けでもね
等価値の愛を
僕等は持っていなかった
それだけなんだ
僕はシーツにくるまった
負け犬みたいだ
君の夢を見てる
幸福論を数えて
もう少しだけ
帰って来るのを
待ちながら
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
カナリヤは歌う
誰の為
君の為
ここにある夢は
何の為
君の為
存在を証明して
届かない
この願い
伝えたい
この声が枯れるまで
独りじゃない
その事を
知ってほしい
星空は照らす
誰の為
君の為
ここにある歌は
誰の為
君の為
存在を証明して
届かない
この願い
伝えたい
この声が枯れるまで
独りじゃない
その事を
知ってほしい
The polestar
you arrive sometime
Don't give up
Don't be at a loss
A scar is a key
存在を証明して
届かない
この願い
伝えたい
この声が枯れるまで
独りじゃない
その事を
知ってほしい
独りじゃない
君はもう
大丈夫
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完璧な関係性
無色透明な欠片
痛みと引き換えに手に入れた物
完璧な関係性
崩壊した花瓶
安寧を投げ捨てて掴み上げた物
歪んだ黄金比
灰が落ちて日が昇る
否定された星は泣く
不気味な蜥蜴が笑う
僕らはどうして手を放したのだろう
積み重ねた思い出は崩れ落ちたまま
拾い集めるには重た過ぎて
夜は過ぎて行く
くすんだ銀の鎖
雨が降って空が墜ちる
月の目は開ききって
野良犬が吠える
僕らはどうして手を放したのだろう
積み重ねた思い出は崩れ落ちたまま
拾い集めるには重た過ぎて
夜は過ぎて行く
何度も失って
繰り返してきて
痛みが突き刺さる
僕らはどうして手を放したのだろう
積み重ねた思い出は崩れ落ちたまま
拾い集めるには重た過ぎて
夜は過ぎて行く
明け方の空は綺麗だから
目を逸らして眠り続けよう
完璧な関係性
黄金の三角形
銀色の指輪
赤銅の痛み
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
苺味の強迫観念が溶け出して
排水溝に流れて消える
夕闇が群青色に染まりきって
金魚鉢に注ぎ込まれる
僕は目を閉じたまま
動かないし動けない
僕の声は消えたまま
届かないし届けない
世界は加速していって
希望と願いは溶け出した
君は真白を受けとめて
悪意と孤独を注ぎ込まれる
腐敗した固定概念が溶け出して
水洗トイレに流れて消える
道端の黄昏は涙を流しきって
硝子杯に注ぎ込まれる
僕は息を止めたまま
眠れないし眠らない
僕の目は閉じたまま
映さないし映せない
世界は加速していって
希望と願いは溶け出した
君は真白を受けとめて
悪意と孤独を注ぎ込まれる
拒絶は一人踊りだして
夢とうつつは溶け出した
僕は痛みを受けとめて
悪意と孤独を注ぎ込まれる
世界は加速していって
君への恋は溶け出して
世界は加速していって
僕の心は消し飛んだ
詩人:浅羽 | [投票][編集] |
小さな嘘で君が笑えば
ソレは幸せなんですか?
僕は自分に問い掛ける
不安は在るかい?
痛みは無いかい?
ソレを隠しているでしょう?
僕は君に言ったんだ
愛しているよ
隣に居るよ
ずっと僕を好きでいてよね
小さな嘘で君が笑えば
ソレは幸せなんですか?
不安が過る僕の心は
知らない内に麻痺してたんだ
隠した痛み鼻で笑えば
どうにかなると信じているけど
実際問題消えるどころか
傷は増える一方なんだよ
孤独は一人問い掛ける
辛くはないかい?
怖くはないかい?
そろそろ限界なんでしょう?
不安は消えない
痛みも増える
隠さないと君は笑えない
すごく辛いよ
とても怖いよ
限界だけどまだ頑張れる
ホントは隠したくないけれど
心配かけたくないんだよ
小さな嘘で君が笑えば
ソレは幸せなんですか?
不安が過る僕の心は
知らない内に麻痺してたんだ
隠した痛み鼻で笑えば
どうにかなると信じているけど
実際問題消えるどころか
傷は増える一方なんだよ
小さな嘘は積み重なって
君は嫌いになるのかな?
不安が募る僕の心は
治らない位麻痺してるんだ
隠した痛み鼻で笑えば
どうにかなると信じれないよ
けれどもホントは消えない傷と
隠した痛みは君が全部癒してくれる
そう信じているから
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古ぼけた砂時計
乾き切った空の色
太陽は黒く染って
閉ざされた天使達
崩れ落ちた女神像
腐り切った心と
硝子片が紡いだ
賛美歌が響いていた
そして言葉は
理由を無くして
彷徨う虹色
モノクロに変わった
その走り出した衝動
欲しがってる心を掴んで
何も無い両手でも
痛みだけは捨てないで
僕らは叫んでいる
敗れ去った英雄
汚れ切った信念
諦めた夜が明け
途方に暮れる戦士達
だけど世界は
変わらず歪んで
吹き抜ける風が
魂を攫った
その走り出した衝動
欲しがってる心を掴んで
何も無い両手でも
痛みだけは捨てないで
僕らは叫んでいる
孤独と傷痕
隠して笑って
手首から流れる
温もりは何処へ
その走り出した衝動
欲しがってる心を掴んで
何も無い両手でも
痛みだけは捨てないで
今動き出した時間は
揺らいでいる涙を拭って
重なり合う鼓動と
体温だけ忘れずに
僕らは生きて行こう