詩人:浅羽 | [投票][編集] |
この手の中に
残された物
ちっぽけなガラス玉だけ
路地裏の猫が
笑って見てる
十六夜の月が照らすだけ
嘲笑うなら
捨てられるなら
救ってみせて
君の言葉で
消えていく
失っていく
日常なんて
眠って忘れて
ただ世界は眩しかった
僕の声は汚れていた
誰にも見えない傷が
繋がって世界を切り取った
欲しがるのなら
求めるのなら
掴んでみせて
君のその手で
過ぎ去っていく
壊れていく
思い出なんて
目覚めたら消えた
ただ世界は眩しかった
僕の声は汚れていた
誰にも見えない傷が
繋がって世界を切り取った
君の左手の赤い
ラインが僕らを隔て
痛みと言う名の優しさが
溢れて二人を呑み込んだ
いつかまた会えたなら
心は君を欲しがって
月が照らす僕を
君は赤で染めるだろう
ただ世界は眩しかった
僕の声は汚れていた
誰にも見えない傷が
繋がって世界を切り取った
君の左手の赤い
ラインが僕らを隔て
痛みと言う名の優しさが
溢れて二人を呑み込んだ