詩人:浅羽 | [投票][得票][編集] |
古ぼけた砂時計
乾き切った空の色
太陽は黒く染って
閉ざされた天使達
崩れ落ちた女神像
腐り切った心と
硝子片が紡いだ
賛美歌が響いていた
そして言葉は
理由を無くして
彷徨う虹色
モノクロに変わった
その走り出した衝動
欲しがってる心を掴んで
何も無い両手でも
痛みだけは捨てないで
僕らは叫んでいる
敗れ去った英雄
汚れ切った信念
諦めた夜が明け
途方に暮れる戦士達
だけど世界は
変わらず歪んで
吹き抜ける風が
魂を攫った
その走り出した衝動
欲しがってる心を掴んで
何も無い両手でも
痛みだけは捨てないで
僕らは叫んでいる
孤独と傷痕
隠して笑って
手首から流れる
温もりは何処へ
その走り出した衝動
欲しがってる心を掴んで
何も無い両手でも
痛みだけは捨てないで
今動き出した時間は
揺らいでいる涙を拭って
重なり合う鼓動と
体温だけ忘れずに
僕らは生きて行こう