詩人:あとりえ | [投票][編集] |
毒吐き草原に
落ちた
かじられた
毒林檎
ホルマリンのなか
毒吐き草原に
落とされ鍵
パスワード決まったかい
そこが
いつしか
海となり
遥かなる意識の底
泳ぐ深海魚のよに
毒薬の瓶さえ
落ちて泡さえ
用意されては
さあ
そこから立派な二本足にて
歩む人間におなりなさい
意識の深海の底から
毒薬の瓶
転がる意識の底は
泡さえ用意されて
いつしか草原に
落ちた
かじられた毒林檎
腐り
ホルマリンのなかで
浮かぶ脚本の頁タイトルに
完全なるラットの行方
意識の底の底
転がる毒薬の瓶と
用意された泡と
鍵とパスワード設定
後ろの扉から
生まれたばかりの泣き声と
白い布顔にかぶせられた
呼吸止まったママの姿
生まれたばかりの泣き声
聴いている
それは誰