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あとりえの部屋


[152] ロビンハット帽
詩人:あとりえ [投票][得票][編集]

 
 
僕はときどき

温かいというより暑い部屋から


急激冷えた気温の外へ出て


心が低体温とならぬよう


心の部屋の気温を


春から夏へ向かう季節の


気温にしようとして


冬から春先の気温の


心にしてしまう


そうすれば外の気温が

冬の気温でも

堪えなくて済むと


そして冬から春先の気温の

部屋とは


人を迎え入れる気温で無く


君は

春色のワンピース裂けても


また新た


違う季節のワンピース着て

出かけたんだ


回復すればその条件


調い


僕にはその条件無く


ロビンハットかぶって


あの人にロビンハット編み
創ろうとする

そして

そんな人たちの編み上げる手

増えていくのかも


時に殖えていくかもしれない



君は新たな

季節のワンピース

着て出かける




逢いたい人に向かい


その逢いたい人がもし


ロビンハット帽かぶっていたら


許してあげて


叶わなかった夢の帽子


きっと


それは見かけることなき


物語だけど



2010/12/16 (Thu)

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