草原を馬走る青の風切りながらあなたの世界は在そんな風あなたの背を星吸い込む季節の戸惑いと呼吸と記憶の停止と連鎖太陽容赦無く照らした物語にさえいつしか雪降り積もり氷雪の草原のオーロラ下走る馬その背に君乗ったとしてもそれはある種幸福なのだと案じるのを止めて走った馬氷雪原を走るそこに風吹いてけして互い雪の冷たさ中眠らぬように春の調べ聴こえて来るまで
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