詩人:良い席 | [投票][編集] |
ぐるぐるとした世界においてぐるぐるとする人
ぐらぐらとしているかもしれない
不安定かもしれない
転がる石かもしれない
詩を書けば満足し、自分の才能のなさに落胆する
磨かなくても、俺の世界だから十分なんて偏執
卑小な自分に満足かい
情けなくなる
なんで情けなくなるのかな
分からない
情けなさを払拭してみようか
がんばってさあ
自分の事天才なんて思っちゃって、それは勝手なんだけど、人に認められてはじめて、だろう
でも、人には解らないのだよ、なんて偏執
自分がそれで満足できるのならいいんじゃない
うん、できないんだなあ、割り切れないんだなあ
どうしてだろう
分からない
疑問を払拭してみるか
がんばってさあ。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
酒にも酔えずに自分にも酔えずに
現実の正味にしてやられるのだ
暑い寒い痒い眠い
腹が減った
お願いだ
どんなにか
もしも願いが叶うなら
どんなつまらない願いをしてやろう
とても勇気のいるお願いさ
わざとそうやってみたいな
人の命沢山救う代わりにうまい棒一本くれないか?
詩人:良い席 | [投票][編集] |
激しい冷たい逆風を一身に浴びてるみたいだ。苦しくて悲しい。
でも涙が出てこない。かわりに屁が出る。
一念発起して困難に立ち向かおうと思った。
自分で発奮してやる気満々になった。三日坊主で終わった。
深く深く考え込んでみる。深刻に考えてみる。
俺は現実を知った。人は現実を見ろと言った。
何も分からない世の中さ、楽しめれば上々だ。
何か分からんけど楽しめなんだらまあ中々だ。
少々気取ってみると、よく失敗する。それを母にできたら上々だ。
だ。だ。だ。何様のつもりだ。何様でもいいのだ。定規に日々目盛りをつけたしていったって究極なんて無理だろう。無理なんて決め付けるのは、無理だろう。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
すばらしいことってなんですか
悲しくなるくらいにつまらない話聞かせてください
僕の夢ってなんだ
君の夢ってなんだ
弔いの意味で昔の僕の事は忘れてしまおう
もう嫌なんだ
だめなんだよ
あれはだめなんだよ
だめってどんなことですか
空の下暗がりで佇んでる
変な妄想
終わらせようか
悲しいくらいに
聞かせてよ
つまらない話と
その人生
詩人:良い席 | [投票][編集] |
詩「常排」
ふざけてみせて笑わせてやる
ボケてやって笑わせてやる
おかしなことして笑わせてやる
天然だねなんて言わせたら僕の勝ち
集中してやってやる
やりたいこともやらずに我慢してやる
欲望もなんもかき消してやってやる
真面目だねなんて言わせたら僕の勝ち
飄々と毎日過ごしてみせてやる
呆然とぐうたらのんびりしてみせてやる
ほどほどにやりたい事やって楽しんでやる
能天気だねなんて言わせたら僕の勝ち
現実見ろよなんて言われたら僕の負け
詩人:良い席 | [投票][編集] |
ライバルの数が半端じゃない
それなのに勝ち残れるのはほんの僅かだけ
手厳しいなあ
でも俺は勝った
勝ったのかな?
あの時俺が道を騙してやったアイツが、勝ってたらやっぱり違ってたのかな
本当に良かったんだろうか
あれだけのライバルの中から、俺なんかが出ちゃって
なんだか荷が重い
俺と最後に接戦したアイツだったら、どうだったんだろう
もっと、良かったのかな
違う俺が生まれてたんだろうな
でも俺が生まれちゃったね
俺がなんだか知らないうちに勝っちゃってたよ
あんだけの中で一番だった俺も、こっちじゃてんでダメかもしれない
過去の忘失の栄光に面白い夢を見せた貰った
それでいいのかな?
だんだん眠くなってきた。
あばよ昔の良き友?よ
こんな想念寝ちゃえば消えるだろう。じゃ、また思い出すその日まで、さようなら。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
やった
負けた
絶望した
打ちひしがれた
後悔した
泣いた鬱だやり切れない
暗澹な世界を悲しんだ
陰鬱に鬱屈した
堕ちた諦めた捨てた
嫌気がさした焦燥した
止めた
自暴自棄になった
世界を恨んだ
宇宙を呪った
現実が億劫になった
やる気が失せた
どうでも良くなった
奈落へ落ちる
光がもう見えなくなった
まだまだ落ちる
では過去に浸ろう
まだまだ落ちる
何も変わらない
どんどん落ちる
救いを求めることも怖くなった
他に落ちてる人がいた
安心した
僕はまだ落ちる
あの人よりも
もっと落ちてやろう
そう思って
詩人:良い席 | [投票][編集] |
ある凡人があれはそんなものだと言った
ある詩人がそれはこんなものだと言った
ある偉人がこれはあんなものだと言った
ある愚人はどうでもいいと言った
俺には関係が無いからなと
正しいものは正しくなくって
正しくないことが正しくなかった
世界が渦を巻いてぐるぐると回っている
それは永遠に
今どこにいるんだろう
目が回って混乱してるよ
今の世界は何にしがみ付けば助かれるだろう
分からないからどうでもいいや
大きな渦巻きの泡沫に意思があるのかどうなのか
それは多分誰にも解らないこと
永遠に
詩人:良い席 | [投票][編集] |
穢れてしまった心には
何も清くは映らない
いつか忘れてきた頃に
淀みが薄れてきた頃に
輝きかけた心さえ
またも穢れて腐ってしまう
人はこうだと言うけれど
違うと言えない悲しみに
世界を厭う心があって
汚く輝く光に自嘲し
引けない性質の世界の中で
連綿だらだらご愛嬌