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虚しい世界に見えるのかい
卑しい世界に見えるのかい
さもしい世界に見えるようだ
自分と人と人の振りした自分と
大変でありつまらない事である
何も信じない
平凡な抵抗
風情観察
もにゃもにゃもにゃもにゃ
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僕らの世界にはたくさんの糸があるようだ
縦横無尽に張り巡らされた糸を切らないように慎重にやってくのが、窮屈で退屈になってきた
ペチペチと糸を叩いては楽しがった。窮屈な糸への復讐はちょっと愉快だったのでしょう。とうとうたまらずえいやっとブチっと切った
せいせいしてにやあと笑った
それから切れた糸が繋いでいた糸も切れた
世界はどんどん崩れていって激しく後悔したのだ
今鬩いでいる
崩れる世界を味わう感覚に、味をしめたようだ
ジャンクフードは無意味だけれど、美味いもんだとたくさんの消費者が言っている
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陰で努力している者がいる
努力しない者はその恩恵に肖り、まるで王様気分
陰で努力する者も知らないで
王様気取りは訳も分からず不平不満を言うばかり
陰で努力をする人が居て
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ああくだらない
実にくだらない
どうしてこんなにくだらないのか
くだらないったらありゃしない
くだらないなあくだらないくだらない
こうもくだらないとうんざりする
何故かってそれはくだらないからさ
くだらないくだらない
全くもってくだらない
くだらないことはくだらないことだ
くだらないとはくだらないということだ
くだらないからくだらないのだ
くだらないよ
くだらないことだ。
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ビュウビュウビュウビュウビュウゴウゴウゴウゴウゴウ。
未来からとてつもない大風がやってくる。
その辺の人の背広なんかもう扇風機につけた紙切れみたいにびろびろなって体から離れていきそうだ。
ザアザアザアザアザアドオドオドオドオドオ。
大きな雨粒に傘はバチバチ言い、弱いものは引っ繰り返って凧みたいに飛んでいった。
ぼくは堅いベトンの家で耳からオムレツを食べている。窓はバンバン叩かれてるみたいになって、真っ暗な外に豪雨とワアワアと言う音だけが見える。
ジリジリ言うテレビを点けるとのんきに平和そうに葱を持った紳士達が踊ってにたにた笑っている。
ぼくの家も、テレビの中も、大丈夫そうで、何よりだなと思う。
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俺が83歳のときに、もう過去のことなど覚えちゃいない。
ぼけっと老いぼれとっとと死ぬのだ。
先に逝った誰かのことを思うのだ。
次の世代が頑張っている。
年寄りはおさらばさ。
さようならこの世界。
そうは考えないだろうけど。
俺はポリスマンを尊敬して信仰していたらあいつはタリスマンを信仰していた。
俺は思った。違う世界があるのだと。そっちの世界をのぞいてみて肌身が合わないとそう思った。
同じ世界だけれども違う世界の中で生きてるのだろうと思う。
奴らは俺を敵だと言うが、俺は別にどうでもいいと思う。ちっぽけなこって、精神が勝手にしがらみなんて言い出しやがる。
これにはもう手一杯だ。
理屈に合わなきゃ死んじまうのかい。難儀なこって。
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全然眠れない
どうしてだろう
昼寝したからかな
目を瞑るのが疲れてくる
眠れなくて退屈だから空想に耽る
目を開くと壁があって空き缶があった
空想の世界とは全然違うやリアリティーが
ふと物寂しくなる
ああ全然眠れない
こんな深夜だってのに
草木も眠ってるのに
俺だけが、この静寂な田舎のどこかで、眠れないでいるんだ
寝たら次の一日がくる
なんてことない普通の一日が
美味いもんが食えたら幸せだなあ
安寧に笑えたら幸せだなあ
帰る家があったら幸せだなあ
寝床でぐっすり眠れたら幸せだ
誰かのためになれたら幸いだ
幽霊がぽつりと言う
あいつはつまらないことを考えやがる
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絶望しか見えなくなってしまった。
今絶望している。
絶望している。
他人は絶望していない。
他人には見えないから。
この輝きを失った瞳から見える世界が。
視力0.1なのです。
眼鏡を掛けたらどうでしょう。
やたらとよく見えるようになってしまう。