詩人:良い席 | [投票][編集] |
金切りの音に、何も覚えない
本当の事まみれの日常たち
潔白の普遍的な幸せ
余裕を持てば、忘れる事がある
余裕が無くなると、ひょいと現れる
それもまた偽者だ
本物まみれの現実に、惑わせの偽者が
一人ぽつんと現れて
何がしたいのだろう
あそこの、本当はもう無い星の様に
詩人:良い席 | [投票][編集] |
縦に割れた赤くて大きい水晶。
呻き声を上げ続けながら蹈鞴を踏む真っ黒な人の形の何か。
割れ目の周りには目に見えない色々な色の付いた不透明で蛍の様な光の群れが霧の様にぼんやり存在する。
そこで考える事は誘惑。
パッっと一瞬にしてその光景が消え去って普通の青い空が現れた。
普通の鳥に、普通の飛行機が飛んでいる。
目線を下に下ろすと普通で当たり前の日常が定刻通りに進んでいく。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
大きな大きな闇の中に大きな月が一つまん丸に。
太陽みたいな眩しさが無いからよく見れる。
夜に雨が降っている。月だけが闇に歯向かう。
人の負の感情が闇なら道理や理性は月だろう。満月だったり三日月だったり新月だったり・・・。
太陽があると星は見れない。太陽が強すぎるから。
夜雨はシトシト、ザーザー。太陽がなくても星を隠す。月は見えることもある。
夜が明けたら雨も止んだ。もう星の空は太陽に奪われる。透けた空が人を見透かして「ちっぽけだ」と呟いた。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
生まれて泳いで獲られて焼かれて食べられた。
突付いて殻破って育てられて空飛んで獲物獲って撃たれて焼かれて食べられた。
おぎゃーおぎゃーと泣いて愛されて笑って食べて暮らして食べて社会の中で、そのうち死んだ。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
いつ変わるのかな
今、過渡期なのかな
能動的じゃなきゃだめなのかな
のん気にやってけたらいいのにな
春が咲いたら心は躍るんだろうか
ある朝に清々しい気持ちになれるだろうか
向日葵の道を自転車で風を切ると
向日葵は笑っている
僕は嘲笑してるんだろう
うーん。考える事がくーだらない
あの太陽がある、空にあこがれる
たった今はいつになったら忘れるんだろう
忘れちゃうって悲しいんだけどな
記憶力が悪くって。
鳥の様に飛びたい
魚の様に泳ぎたい
獣の様に走りたい
僕は僕なら僕は僕でなくなりたい
いつ変われるのかな
幸福に包まれたなら
きっと
きざにかっこつけてはにかんで
空気にとけ込むニンゲンかな
いえ、只のヒトなんです
詩人:良い席 | [投票][編集] |
人は悲しむでしょう
人は嘆くでしょう
幸せは何処に
ずっと回ってる地球の上で
あなたの愛があればこそ
あなたの愛があればこそ
僕は救われるんです
生まれてから死ぬまでのことなんか考えてません
今を僕は考えているんです
あなたの喜ぶ顔はどうやったら見れるんでしょう
詩人:良い席 | [投票][編集] |
明日という恐怖がある。
今日が今日でなくなってしまう恐怖。
明日が只の明日なら、別に怖くない。
明日という希望がある。
全て決定してるのは俺じゃない。
風が吹いて、その風に乗るしかない。
風が吹いたら全ての始まり。
終わりまで、俺は何もできやしない。
ちょいっちょいっと揺れるくらい。
今日が終わるまで後何時間かしかない。
嗚呼くどい。
色々用意されてたから、普通だと思ってた。
ちょっと違ったから違うようになった。
今晩はもっと辛いだろう。
何かあるかい。
何もない。
腹が減った。
さらば愛しき輿地よ。
屑の憂き目は虚空の裂罅。
全てのものに幸福あれ。俺の座る椅子よ幸福になれ。
そんな事を願う心は本当かどうかさえ分からない。
明日が怖くて堪らない理由は浅墓なもの。
どんな日でも結局24時間きっかりだ。
不安じゃないと信じたい。
そりゃ嘘さ。
納得いかねえなあ。
くうだらなあい。
ブーブー。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
太陽の戦士は何時も熱くて熱くて堪らない。
太陽防衛の任を任ぜられた以上、もう耐えるしか道が無い。
防衛隊長は堪えとーせと言う。
熱い。鍛えられた太陽の戦士は熱いだけで、それ以外何も無い。
思う。早く敵よ、来い。早く俺を、討て。
汗が出ていたのが、もう遠い遠い昔の事。今では、自分から汗が出る事があったという事が信じられないほど。
億弱にさせる魔羅め、太陽の炎で焼け死ね!。そう考える者も、奥底にて、熱さを恨む。
銘々に、誰一人とて、この願いに逆らえなかった。
ノイローゼの軍隊は、全滅を願う軍隊。
熱い情熱もからっきしに失せた燃える兵隊。
明日は明日で熱いだけ。熱さを感じる神経が一向に無くならない有様に悶えるだけ。
人が人の痛みを聞く。
イカロスが、羨ましい。
太陽が熱くて死ねる。溶ける事は、無い。
後、何億年待てば、何十億年待てば、討たれるだろうか。
憧れのベテルギウス防衛軍。華やかに、儚く散る防衛兵。
我々はド田舎の銀河系の太陽系の太陽番。誰が攻めてくるものか。地球ごとき、太陽に来る前に滅びるさ。
それから幾星霜、太陽は戦略的に価値が無いとされ、太陽防衛隊はシリウスへ転任した。
太陽より熱い火がある事を、頭ではなく初めて体で実感して今まで感じていた最大の絶望を超越してしまった。
シリウスの防衛兵は、新人いびりで少し元気になった。
死ぬまで唯一分からない事があった。
我々は何者で、何者から恒星を守っているのか。
考える事を止めた脳は、常に何かを失った。
ケプラー防衛隊の全滅を聞いて、何故か心が躍った気がするのであった。
今日も何者かによって何の目的か、恒星は守られていたのであった。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
誰が陰に居るのだろうか。
何処で今何をしているだろうか。
私はメインだろうか。サブだろうか。雑多ざろうか。
誰が何処で、私を実験しているのだろうか。
何時もコンビニに行くと居るあの店員の振りをした何者かだろうか。
人間だろうか。人間と認識させられたのではなかろうか。
俺以外は、全部作られたもの。実は俺しか居ないのではなかろうか。
想像を絶する高度な技術で、俺を騙し続けているのだ。
こういう考えをする様に脳を作られているのかもしれない。
それは、真実を解らせない様にする為か。それとも真実に到達出来るか実験か。
僕は本当は実在していないのではなかろうか。
僕は只夢を見ているだけなのかもしれない。
覚める事のない、眠気に耐え兼ねて意識が飛んでしまうように、考える暇も無くふっと消滅する運命にあるのではかろうか。
何の為であろうか。誰が何の為に。俺はボタン一つで失くなってしまうのか?
だったら一生真実が解らない。目的がそれでなければ目的は奴にしか分からない。
この世界だって箱庭かもしれない。あの人は虚無だろうか。
虚無の世界を感じるのは、これ以上何も分からないからだろうか。
分からなければ虚無になるというより、虚無を超える何かが分からないから虚無なのだろう。
真実の城の城郭の堀には虚無が在る。僕はそこで溺れている。
忍者俺は最終的に何も分からなくなって、不安を取り除く為に彼是考えて作った変な幻想の世界の住人になる。
それは死ではない。死ではあるが、沢山の皮の一つが一つぺろんと剥れただけだ。少なくともその幻想の世界では。
熱くなる前に、ちょっと空を見上げてみる。
沢山の人々や、数学、科学、道徳の定理や道理、色んな機械、歴史、鳥、雲、太陽、粒子、ケサランパサラン、ユーフォー。
色んな物が青い空の大きい黒板に色も無く映った。
誰が何の為に作った。馬鹿馬鹿しい。
陰謀なわけない、考える時間も惜しい。
これも、陰謀の内。さて、誰の、策略か。ううむ。
詩人:良い席 | [投票][編集] |
自分の姿が変身した小さな小さな、百角形の一角くらいの小さな転換期。
それでも何と無くまた成長出来た様な気さえする。
心の中の蒼穹と蒼茫の丁度真ん中にいつも立っていて、いつも動こうとしない。その漠然としたしがらみの上をジャンボジェットが少し通過して下から眺めているのに鳥瞰しているわけの分からない一瞬。
あれが、夢か。何処にでもある変哲な夢なのか。まあそうだろう。
差し詰めピザが食べれなくて困却しているところだ。