微かな美名は昔とった杵柄の名残永遠の空想は風前の灯火悲しみを全身に装備した、鋼の戦士の戦い狂い狭い世界の片隅に狂った世界の断片が昔の臭い蓋の荒原であの夕日に駆けるのだ苦しい何かを身に纏って笑うのだ絶望という妄想を草臥れた花を手にとって涙消えて血が消えて、骨が消えて皆消えてまた猛然と奔走し俄然と居なくなるのさ
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