ホーム > 詩人の部屋 > 良い席の部屋 > 返り咲き

良い席の部屋


[133] 返り咲き
詩人:良い席 [投票][編集]

微かな美名は昔とった杵柄の名残

永遠の空想は風前の灯火

悲しみを全身に装備した、鋼の戦士の戦い狂い
狭い世界の片隅に狂った世界の断片が
昔の臭い蓋の荒原であの夕日に駆けるのだ

苦しい何かを身に纏って笑うのだ
絶望という妄想を草臥れた花を手にとって
涙消えて血が消えて、骨が消えて皆消えて
また猛然と奔走し俄然と居なくなるのさ

2009/08/15 (Sat)

前頁] [良い席の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -