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良い席の部屋


[99] 南贍部洲旅行記
詩人:良い席 [投票][編集]

むんむんと漂う空間の中に汽車を降りると、足場を誤り汽車とプラットフォームの間の石炭袋に落ちそうになった。
得体の知れない南贍部洲の妖精に助けられ難は逃れた。
感謝したい。
ここでは空間からはみ出してしまわないように気を付けるのが大変である。
800年前に旅行に来た時にいた恐竜はしっかり絶滅しまっているのを改めて確認させられた。
風景たりや面影も些少なり。

蒼穹異常無し晴れ渡り透き通る事空海の水玉の如し、絶景かな。
野山に色づく自然もまたよし。
人々の活動たるや取るに足らず総じて多元の壁面に及ばず。
存知の既知と忖度し多くの感動は胸中に伏する。
科学技術についてはラクゼア式で下の上である。
見所のある少年に干渉してみたが対応し兼ねる様子であった。まだ淡いか。
浪打駅までタクシーで行き、一服してから汽車に乗り込んだ。これにて7秒の旅行おわり。
猫を一匹もって帰えることにする。

2009/04/29 (Wed)

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