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竜宮這の部屋


[2] 或る晴れた日の坂
詩人:竜宮這 [投票][編集]

雨上がりでじとじとしている坂道の端を水が滑り落ちる

今日は猫も烏も居ない静かな物だった

家も電信柱も堂々として動かず、木の葉だけが僅かな風を教えてくれた

今日俺は闇に飲み込まれそうな気がする

いつの日かこの坂がとても明るく照らされていたのを思い出す

あの日俺は何を考え何を思っていただろうか

今この坂を見ても少しも分からない

もとから坂なんかに興味なかった

空ばかり見上げていた

あの日の空はもっと晴れていたと思う

2009/09/06 (Sun)

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