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ゆなぎの部屋


[104] さようなら
詩人:ゆなぎ [投票][編集]


触れたいだけの掌なんていらない
そこに感情がないのなら
それは無機物とかわらないから

あの雨の夜
君に触れた手は確かに震えていて
僕の隠せぬ思いが抱き寄せる君に
伝わってしまうのではと 不安だった

あれから、どれ程の時間が流れて
僕らすれ違ってしまったのかな

当たり前過ぎでわからなくなってしまう程
もう震え無くなってしまった手を
そっと二人、握りしめたままだった

ずっと夢の中にいられたらいいのに
叶わないから、二人解いた
そっと、握りしめたままだった手を

2015/12/27 (Sun)

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