触れたいだけの掌なんていらないそこに感情がないのならそれは無機物とかわらないからあの雨の夜君に触れた手は確かに震えていて僕の隠せぬ思いが抱き寄せる君に伝わってしまうのではと 不安だったあれから、どれ程の時間が流れて僕らすれ違ってしまったのかな当たり前過ぎでわからなくなってしまう程もう震え無くなってしまった手をそっと二人、握りしめたままだったずっと夢の中にいられたらいいのに叶わないから、二人解いたそっと、握りしめたままだった手を
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