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あしゅの部屋


[96] アイビー
詩人:あしゅ [投票][得票][編集]


「世界中の人が嫌いなの」って
きみは チカラなく笑って
独りで生きられないのは「弱虫」だって
きみは 俯いて答えた

「わかるよその気持ち、僕にも」って
言えやしないよ。そうだろ?
その痛みは「きみだけ」の痛みだって
何も言えず俯いた

傷だらけのココロ抱えて
必要とされたいと泣いていたね。

こんな残酷な場所で
独りで進むきみの 腕を
そっと 掴みたくて 掴めなくって
臆病で

「呼吸をする度苦しいの」って
きみは無理して笑って
「独りで生きるのは疲れた」って
声を殺して泣いていた

傷だらけのココロ隠して
「一体何を愛して生きればいいの?」って

そんなきみの声が
独りでなく声が 聴こえた
暗い夜の 暗い終りに 進む前にどうか
もう一度

ぼくの 声を聞いて
あの時 掴めなかった 腕を今は
掴んで見せるよ だから

笑うまで きみが本当に
ココロから笑うまで ずっと
側に居るよ 手をつなぎ続けるよ
一緒に あの朝まで歩こう

2013/08/25 (Sun)

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