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亜弥の部屋


[4] 初恋
詩人:亜弥 [投票][編集]




緩やかな曲線を描き

頬に小さなくぼみを刻み

白い歯をのぞかせる




そう忘れもしない
初恋の人

笑顔の残像が
ちらつき、離れず
僕をも、笑顔に

寂しいけれど



とても、愛しい気持ち






ふいに服の袖を引っ張られ
抱きかかえていた彼女の存在を

知らされる




少し怒り顔の君

“違う女のこと考えてたでしょ?”


図星な僕は、微笑んだ






緩やかな曲線を描き

頬に小さなくぼみを刻み

白い歯をのぞかせた




初恋の君ではないけれど







髪を撫でれば

すぐに恥ずかしそうにはにかむ君以外




君以外の笑顔はもう、








望んでいなかったり、するんだ










2007/11/24 (Sat)

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