緩やかな曲線を描き
頬に小さなくぼみを刻み
白い歯をのぞかせる
そう忘れもしない
初恋の人
笑顔の残像が
ちらつき、離れず
僕をも、笑顔に
寂しいけれど
とても、愛しい気持ち
ふいに服の袖を引っ張られ
抱きかかえていた彼女の存在を
知らされる
少し怒り顔の君
“違う女のこと考えてたでしょ?”
図星な僕は、微笑んだ
緩やかな曲線を描き
頬に小さなくぼみを刻み
白い歯をのぞかせた
初恋の君ではないけれど
髪を撫でれば
すぐに恥ずかしそうにはにかむ君以外
君以外の笑顔はもう、
望んでいなかったり、するんだ
2007/11/24 (Sat)