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月見の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 第五物質
詩人:月見 [投票][編集]

ああ、わたしの中に眠る賢者の石よ。

そは不定形にして、

卑金属を黄金に変え、老いたものを若返らせ、病を癒す。

ひかりを放ち、顕れ給え、その姿。

ひそかに眠る赤色の賢者の石は、すべてを――

恢復するのだから。

2004/12/01 (Wed)

[2] 「少女たちの祈り」NO.01
詩人:月見 [投票][編集]

ああ、感謝します。

綺麗なこころをわたしたちの授けてくださったことに……

祈ります。敬虔な気持ちをこめて――

あなたにその祈りが届きますように……

ああ、感謝します。

綺麗な言葉をわたしたちに授けてくださったことに……

言葉がなければ祈りなんてありませんもの、

祈りと言葉はつかずはなれず。

わたしたちの祈りはあなたの言葉なのです。

あなたに、その言葉(祈り)が届きますように……

2004/12/01 (Wed)

[3] 「少女たちの祈り」NO.02
詩人:月見 [投票][編集]

その花にもあなたを感じます。

睡蓮が何気なく咲いています。

その小さな花にさえあなたを感じます。

あなたは神秘であり奇蹟です。

……そっと睡蓮から目を離した。
  奇蹟と神秘は隠れてしまった……

2004/12/01 (Wed)

[4] 「少女たちの祈り」NO.03
詩人:月見 [投票][編集]

私の中の存在よ!!

それは形なく、掴みがたく、思推であり、感覚であり、

ただ大いなる歓びと共に在る存在。

今、少女たちの祈りの歌は、存在の微かな残滓にも似て、

頬を涙が伝う。

2004/12/01 (Wed)

[5] 「少年の祈り」
詩人:月見 [投票][編集]

ぼくたちの生命の本能を信じましょう。

ひかりは常に暖かさと喜びをもたらすのだから。

そして、内なるひかりもまた暖かさと喜びをもたらすのだから。

感じましょう!そのひかりを!!

ひかりの暖かさを感じてみてください!

そのひかりをつなげて行くのです。

喜びの共振こそが生命の本能を引き出すのです。

ぼくたちの幸いを感じましょう!!

2004/12/01 (Wed)

[6] たゆたう我ら
詩人:月見 [投票][編集]

 ああ、この世は煉獄。
 神は罪人だ。
 世界を造りし神は既に無く、
 僕をこの世界に縛り付ける――重力――を感じて、
 物質が放つ重力は無限に彼方まで引き合う――罰――
 を受けし、僕の肉体をすでに現世の――黒き光――は
 焼かんと欲し、浄化される魂は重力を離れ――高きところへ――
 行かんと望む――汝、欲せよ――
 その身の罪を識り、いと高きところへ――白き光――に導かれ、
 崩れ落ちた肉体を捨て、魂はその故郷を――汝、欲せよ――
 その世界を造り出した神のふところへ――眠る神は幼子――に似て、
 たゆたう我ら――よせてはかえし――よせてはかえし――
 眠りから目覚める――誰かが――僕たちを呼ぶ――かすかな声――
 ――世界がゆっくりと目覚める――神が目覚める……僕たちの罪が消えたとき、
 世界を揺り動かし……僕は眠る――別の罪人が罪を自覚する……僕は眠る――
 ――神は世界を夢見る――煉獄の火もこの地には届かない――
 些細な――すでに眠りは……神が……めざめる……世界を……
 <そこで長きにわたり灼かれるであろう!!>

2005/01/02 (Sun)

[7] 「大気」
詩人:月見 [投票][編集]

大気、

鳴動する、

震える不可視の空、

夏の蒼い空の、

熱さと冷たさ、

透明なトンボたち、

飛翔する鳥、

あの空を行く、さまざまのものたち、

朝の空気が軽く、わたしをつつみ込む、

そして、大気を切り裂く音と光、

熱気が呼んだ大気の擾乱―雨。

水たまりを車が通る、飛び散る水しぶき、

そして、雲が行くと、また、蒼い空が戻ってくる。熱気と冷たさを含んだ透明な、あの透明な、夏の光と色。

傘をしまう、再び歩き出す、また、誰かが歩き出す。

夏の光の下、どこまでも空は続く、

だから、わたしたちは歩く、あの夏空の下を。

2005/03/06 (Sun)

[8] 四大について、
詩人:月見 [投票][編集]

西洋の自然哲学に曰く、

四大は火・水・風・土。

四精として考えられたのは、サラマンデル、ウンディーネ、シルフェ、コーボルト。

中国では、木・火・土・金・水。

仏教では<空大>をくわえて、五大。

想像力が四大によって、触発されるとしたのは、ガストン・バシュラール。

2005/03/06 (Sun)

[9] 「閉ざされた街」
詩人:月見 [投票][編集]

雪の、一片の、雪の、

埋め尽くさんとするように、

閉ざされた街に降る、

雪、の、

石の家が並ぶ、古びた街に、

人影はなく、雪だけが降り続き、

やがて雪の荒野となるであろう、閉ざされた街の、(平面の)

完全なる沈黙……。

2005/03/07 (Mon)

[10] <血の渇望>
詩人:月見 [投票][編集]

血の渇望、(は)

記号化された空間、(に)

野生、ネクロフィリア、血、(といったものが)

まだ…根付いている。

だから君の血が見たくて、ショウガナイ。

微笑む、たおやかな君の、

げるるん、な血肉を想像する……

記号化された空間のなかで、<野生>は血を欲している……。

2005/03/07 (Mon)

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