詩人:soRa | [投票][編集] |
柔らかなその唇が
無頓着なほど純粋な愛を語り始めるから
心の震えが止まらない
君がそんな話をする時
僕がいつも悲しがるのを知っていたから
身動き一つ出来ないでいる僕に
君はそっと接吻をする
互いに限りなく意味のない傷を
手首に持っていたから
それを舐めあうような二人の暮らしが
日付が替わる瞬間に
不思議と安心感を覚えるのは
いくつもの後悔を背負って生きていく覚悟と
決して疎外されることのない純粋な君の言葉が
戒律に縛られることのない極論だったと感じるから
日々の罪を隠そうとは思わない
変わり行く時の中で
大切な者をただ守りたいだけ
強くて壊れやすい者のために