詩人:soRa | [投票][編集] |
黄昏に包まれた暮れ行く街
薄黄色に反射する光が
どんな優しい言葉よりも暖かかった
隠しきれない悲しみをさらけ出したままの心は
いつも突然に君を求めてしまう
ときどき遠くを見つめる君の瞳に
僕はどう映っているのだろうか
ときどきつく溜息は
僕に向けられたものなのだろうか
こんな黄昏の中にいると
そんな妄想に追い立てられて
孤独が縁取る僕の輪郭をあらわにしていく
黄昏の光もどこかに消えて
街灯かりが暗闇に浮かび上がってくる
作り上げられた灯かりは
時の流れを止めてしまうから
君の心を探すにはちょうどいい
君はそれを知っていたのか
笑顔よりもずっと優しい泣き顔を見せた