詩人:アジス | [投票][編集] |
学校帰りの
小学生が
俺に近づく
お前は
俺が恐くないのか?
息を吹きかける
笑顔の小学生
うまそうだ
だが喰えない
今日もまた
一匹のライオンが
トラに変わった
詩人:アジス | [投票][編集] |
1つ屋根の下
君の吐息が
髪を揺らす
透明の境界線が
越えられなくて
今日も左肩は冷たい
4uの世界を
1uの世界に変えることができたら
なんて思っても
左肩の冷たさに
夢は打ち破られる
走り出した世界は
ただ冷たく
だけど僕の体には
それがちょうどよかった
いつか
黒板の隅にでも
描かれる日を夢見て
今日もまた
左肩は冷たい
詩人:アジス | [投票][編集] |
一冊のノート
めくれば想い出
閉じれば涙
過去と今とを繋ぐ
唯一の記録
初めて話した
初めてメールした
初めてデートした
初めて触れた
初めてキスした
声も
笑顔も
温もりも
ノートには残らない
だけど
生きた証が
そこには在った
学校の屋上
おいしいと言ったとき
満面の笑顔を見せてくれた
街角の洋服屋
ウィンドウ越しに君が
あれ欲しいと言い
僕が困った顔したら
嘘だよって
君にいじわるされた
君は今
何をしているかな
僕はね
空を見てるよ
もしかしたら
君が見えるかもって
思ってるから
それとね
不思議なんだ
空を見てたら
涙は流れないんだよ
不思議だよね
もしかしたら
君が僕にくれた
魔法なのかもね
君は今
何をしているかな
僕はね
空を見てるよ
届くことのない
あの空を
詩人:アジス | [投票][編集] |
プシュッと音たてて
コポコポと
直接飲まないのは
間接キスが照れ臭いから
苦いビールよりも
ピーチ味の
少し甘いチューハイなのは
苦いキスよりも
甘いキスがしたいから
間接キスは
してもいいのか
ちょっと迷うけど
唇重ねるのは
酔ったらきっと
時間がさせるから
今はただ
わくわくどきどきしながら
甘いチューハイに乾杯
詩人:アジス | [投票][編集] |
宇宙を見ることは出来ず
キミがあの空の向こうよりも
ずっとずっと遠くにいたら
ボクを見てはくれないだろう
ミルキーは甘く
笑ったペコちゃんに腹が立つのは
ボクが弱いから
着色料がたっぷりの
オレンジジュースが好きなのは
ボクも創られた存在だから
旅立つための翼は
1億の金よりも
1億の魂を要求し
翼を持たないボクは
今日も歩く
流れる涙に
気付かないふりして
詩人:アジス | [投票][編集] |
亡くなった
泣くな
とは言えども
泣くしかない
なくな、
なくな。
無くなった
好きという
感情が
いや違う
無くした
好きという
感情を
もう
泣くことがないように
なくな、
なくな。
鳴く鳥は
泣くことを知らず
ただ鳴くだけで
俺は一人
涙が無くなるまで
泣くことを止めない
なくな、
なくな。
詩人:アジス | [投票][編集] |
輝くイルミネーション
響きわたるクリスマスソング
普段は静かなこの街も
今夜だけは別世界
街外れの静かな公園
ベンチに座る僕
『なんで公園なの?』
電話越しに伝わる君の声
ベッドに横たわって話す僕
『それは・・・』
午前0時
街が賑わい輝きを増す
ポケットから取り出した
小さな小さな箱
そっと開けると
君と口ずさんだ歌が響いた
『なんで公園なの?』
『それは・・・静かだから・・・かな?』
『あはは♪静かなクリスマスかぁ・・・あんたらしいね♪』
降り始めた雪に
遠い過去を思い出した・・・
詩人:アジス | [投票][編集] |
Never put off till...
聞き慣れた着メロに
ペンを置いて携帯を開く僕
『今なにしてる?』
いつもどおりの
君のセリフ
『今はゴロゴロしてるよ。』
勉強してるなんて言ったら
君は謝るからね
『私も♪』
あ〜あ
こんなメール送られたら
勉強なんてできないよ
今夜もまた
徹夜決定かな
詩人:アジス | [投票][編集] |
タオル忘れた
そう言う前に
お前はそっと俺の肩に
青いタオルをかけてくれた
些細なことかもしれない
だけどな
わかってるなぁって
そう思えて
俺はすごく嬉しいんだ
無茶ばっかするお前だから
俺がお前の後ろ
守ってやるよ
そのかわり
俺の前を走り続けろよ
お前は俺の目標であり
たった一人だけの
俺の相棒なんだからな