詩人:アジス | [投票][編集] |
名もなき花に
僕は語りかける
名もなき花に
僕は祈る
儚いからこそ
美しい
小さな花
咲き誇る花
変わらぬ命
あの人と変わらぬ
1つの命
あの人みたいに
美しい花
僕には似合わないほど
美しい...
あの人と名を共にした
小さな花
詩人:アジス | [投票][編集] |
眠れない夜に
僕は一人唄った
遠く果てしなく響く唄声
どこまでも
どこまでも
響きわたる
僕が唄うと
君は笑ってくれた
へたくそな僕の唄を
君は静かに聴いてくれた
君のために
僕は唄った
もう
君には届かないかもしれない
それでも
僕は唄う
君にまた出会えたとき
あの頃と変わらずに
君に唄ってあげたいから...
詩人:アジス | [投票][編集] |
明日へと続く道を
ゆっくり歩き出す
焦らなくていい
ゆっくりでいい
明日には明日の
太陽がまた昇る
新たな一日を
幸せに感じよう
ゆっくり歩き
踏みしめよう
幸せへと続く道を
詩人:アジス | [投票][編集] |
あの日から3年
同じ道を歩んだ仲間たちとの別れの日
僕は君に告げた
あのとき
小さく呟いた言葉
もしも
ちゃんと言えていたら
未来は変わっていたのかな...
残ったものは
小さな後悔と
儚い想い出
もしもまた
君に出会えたら
伝えよう...
足元には
春を知らせる
わすれな草が咲いていた...
詩人:アジス | [投票][編集] |
こわかった
君がいないことを認めることが...
認めてしまうと
いつか君のことを
忘れてしまう気がしたから...
だから僕は
今も君がいると信じてる
いや違う
信じたいんだ...
振り向くと
変わらない君の笑顔が
あると信じたい...
だけど
何度振り向いても
そこに君の笑顔は...
君はもう
いないのに
わかっているのに
僕は認められない...
ごめんね
まだ僕は
君のそばにいたいんだ...
君とまた
笑いたいんだ...
詩人:アジス | [投票][編集] |
涙が流れなかった
君が死んだ事実を聞かされても
信じられない自分がいたから
君がまだ
この世界にいる気がして...
だけど
振り向いても
あの頃見た笑顔は
もう僕の瞳には映らない
いつもの自転車
だけど
僕のこぐペダルは
いつもより軽かった...
君はもう
僕のそばにはいないんだね...
ごめんね
君がいないってことを
信じたくなかったんだ...
だけど
だめだよね
小さな墓石の前で
一人佇む僕
手を合わせ
呟く
『ありがとう...』
詩人:アジス | [投票][編集] |
夢をみた
もういるはずのない君が
僕に微笑んでくれた
君の笑顔は
どこか寂しそうだった...
君と交わした約束
君と夢見た未来
そんな希望も
すべてなくしてしまった...
あの日から
僕の時は止まったままだ
もう決して動き出すことはない
そう思っていた
だけど
君は寂しそうな笑顔で
僕に語りかけてきた
『ありがとう...』
君の言葉が
僕に時をくれた...
そっか...
君は幸せだったんだ
よかった...
僕も安心できたよ...
僕は君を忘れない
そしてまた
時は流れる
君が夢で呟いた
『ありがとう』の意味を
僕は探し続ける...
詩人:アジス | [投票][編集] |
静かに流れる
永遠の時間
僕がこの世界からいなくなろうとも
時が止まることはない
止まるのは
僕の時
ただ1つだけ
永遠に流れることのない
時間