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アジスの部屋


[42] シグナル
詩人:アジス [投票][編集]

ホームに鳴り響く笛の音が
僕たちの別れを告げた
 
電車のドアが閉まり
君は少し寂しげに僕を見ていた
 
そんな君に
僕は小さなVサイン
 
いつも君と別れるとき
僕は必ずVサインをした
 
君と僕だけの合図
 
君は微笑みながら
僕にVサイン
 
電車が去ったホームは
ただ静かだった
 
見上げた夜空には
小さな光が輝いていた
 
Vサインに込められた意味
それは僕と君だけにしかわからない
 
 
 
季節が巡り
ホームのベンチに座っている僕がいた
 
あの日と変わらない夜空
 
ホームに鳴り響く笛の音
 
僕の名前を呼ぶ声が
静かなホームに響きわたった
 
駆け寄る君に
僕は小さなVサインをした
 
Vサインに込められた意味
それは約束
またいつか会おうという
約束の印だったんだ…

2006/12/01 (Fri)

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