ホーム > 詩人の部屋 > 安曇の部屋 > 新着順表示

安曇の部屋  〜 新着順表示 〜


[148] 蜻蛉
詩人:安曇 [投票][編集]

僕の顔、映っている

日差しを浴びて光る水鏡


僕もやっと水面を飛べるようになったよ


日差しは僕を

きらきら輝かせ

まるで
新しいヒカリになったよう



空の中に溶け込んで

風と共に流れ流れて

水と共に唄いながら

草木に優しく挨拶交わし


  僕は命燃やした




はかなくて短くて

もっともっと
日差し浴びたかった


でも

泣かないで、泣かないで


すごく素敵だった

思い出す水鏡

ずっと憧れてた


きらきらと輝いて

僕を映したよ


はかないね

でも泣かないで


ほんの少しだけだったけど懸命に飛んだんだ


僕は飛んだよ


水鏡に姿を映しながら




   僕は飛んだ

2005/11/12 (Sat)

[147] 忘れていた宝物
詩人:安曇 [投票][編集]

小さい頃

原っぱで

首飾りを作った花が

道端に咲いていた


小さく小さく

すみっこに咲いていた


今にも枯れそうで

何度も踏まれたようで

何だか

その花を見てると泣けてきた




陽だまりが暖かくて

原っぱが話し掛けてきて

緑達に囲まれて

土と草の匂いが好きだった




ああ、そうだ


僕は好きだったんだ




頭の中に残った

あの陽の優しさが染みてきた

いつのまにか忘れてしまってた

大切な宝物




ああ、そうだ


僕は好きだったんだ

2005/11/11 (Fri)

[146] 陽炎
詩人:安曇 [投票][編集]

眩暈が起こりそうな

陽炎の中で

ぽつりと見える黒い影


ゆらゆら

燃えてるような街並


眩暈に耐えて

想いを馳せて


あの街の向こうには
君がいる


近いようで遠い街


まるで

つかめそうな雲を追い掛けているよう




逢いたくて、逢いたくて

少しで良いの

君の優しい温度に触れたいよ


泣きたいよ

僕が泣けるのはさ、君の前だけ

ねえ

いつもみたいに頭をなでてくしゃって笑ってよ




眩暈が起こりそうな

陽炎の中で

ぽつりと見える黒い影




気が付いたら

陽炎の中で

僕らは手をつないでいたんだ


そう、ずっと

2005/11/11 (Fri)

[145] 待っていた
詩人:安曇 [投票][編集]

冷えた風うけながら

待っていた

君が息を切らしてやってくるのを


穏やかで、過ぎる時が早くて

温かく想いが僕を包んでいたの


ふと鳴った携帯電話

少し遅れるのかな。

と電話に出ると

かすれた君の声が僕の胸を刺した


旅だった君は一人で

夢を追い掛けるために


言えなかった。最後まで

いってらっしゃい。って


ズルイよ。とぽつりと言った

他にたくさん言いたいことあったのに


喉の奥につまっていて

何にも言えなかった


涙も言葉も笑顔も出来ず

立っていた


君に伝えたい言葉があったのに


君の声、聞こえなくなった携帯電話握り締めて

君のことを思っていたよ


冷えた風うけながら

待っていた

君が息を切らしてやってくるのを


…待ちたかった。

2005/11/10 (Thu)

[144] ゆびきりげんまん
詩人:安曇 [投票][編集]

  ゆびきりげんまん

うそついたらはりせんぼんのーます

   ゆびきった




   小さい約束


     でも
   大切な約束




あの日と同じくらい大きな夕日を見つけて


ふとね、思い出したよ


君と

君の小指と

君の赤く染まった髪とほっぺた




ランドセル

がちゃがちゃ音ならして走った土手には

君のカケラがたくさん落ちてた




君と何回もゆびきりした帰り道


『明日も一緒に帰ろうね』




   小さい約束


     でも
   大切な約束




  ゆびきりげんまん

うそついたらはりせんぼんのーます

   ゆびきった

2005/11/05 (Sat)

[143] 
詩人:安曇 [投票][編集]

歩きだして
未完成な自分見えてきた



大人の痛みを
大人とゆう靴はいて

初めて知ったの



道の先はぼんやり霧が架かってて

わからない



不安ばかりが膨らむ様な
弱く小さい心の僕

ゆっくりでいいから

希望を大きく持てるようにしていきたい



歩きだして
未完成な自分見えてきた



未完成でも一生懸命
何かを探している人

2005/11/05 (Sat)

[142] 雲の世界
詩人:安曇 [投票][編集]

帰り道で近道に

霧が深く覆われて

まるで

雲のなかの迷子



車のライトが霧を照らし

目の前が白に包まれる



ふわふわ雲のなか

もしも
雲の世界があるのなら

きっときっと
こんなふう



流れる風に身をまかせ

ふわふわ
雲と共に流れいく



暗やみに雲の世界



もしも
雲の世界があるのなら

きっときっと
こんなふう



2005/11/04 (Fri)

[141] 
詩人:安曇 [投票][編集]

光を求める

無意識、求める

恐がり、怯えて

光を求める



泣き虫、小さく

孤独に、潰され

人には言えない

痛みがあるから

時々悲しく、時々切なく

光を求める



星空、月明かり

夜空に光を

誰かにどこかに願いを託したくて

弱さに気付いて

弱さを隠した



光を求める

無意識、求める

恐がり、怯えて

光を求める


2005/10/30 (Sun)

[140] 桃色アイス
詩人:安曇 [投票][編集]

桃色アイスを一口

あまーい顔をした君を

ちらっと横目で見て

にやつく顔を必死に堪えてたんだ


寒い冬に食べるアイス

いつもの公園
二人のブランコ

震えながら食べてる僕ら

これがいいんだよ。
と君は言う


笑いながら僕らは
最後までアイスを食べる


本当は夏に食べたかった

君と二人でこんな風に

だけど
夏まで待てないからさ

今度の夏には君はいない

夢を追ってきらめく街に


公園なんて見えなくなってしまう


頑張れ
と背中を押したのは僕だけど

今も君の心変わり期待してしまうんだ


忘れてほしくないから二人して

季節はずれのアイスを頬張る




桃色アイス最後の一口

悲しい顔をした君を

ちらっと横目で見て

涙溢れそうになったのを必死に堪えてたんだ


2005/10/30 (Sun)

[139] 
詩人:安曇 [投票][編集]

きらめく道が続いてる


なんてね
羨ましいことだよ


どこに向かって行けばいいのか


なんて
わからなくて見えなくて




くねくね道、ぼこぼこ道


行き止まり、別れ道


平らな道ばっかりだと思ってたのに


結構険しい道が多く


たまに
立ち尽くしちゃったり


でも
時は止まらない


道も終わらない


止まらない


終わらない


ねぇ


歩いていこうね


ね。

2005/10/29 (Sat)
439件中 (301-310) [ << 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 >> ... 44
- 詩人の部屋 -