詩人:安曇 | [投票][編集] |
僕の顔、映っている
日差しを浴びて光る水鏡
僕もやっと水面を飛べるようになったよ
日差しは僕を
きらきら輝かせ
まるで
新しいヒカリになったよう
空の中に溶け込んで
風と共に流れ流れて
水と共に唄いながら
草木に優しく挨拶交わし
僕は命燃やした
はかなくて短くて
もっともっと
日差し浴びたかった
でも
泣かないで、泣かないで
すごく素敵だった
思い出す水鏡
ずっと憧れてた
きらきらと輝いて
僕を映したよ
はかないね
でも泣かないで
ほんの少しだけだったけど懸命に飛んだんだ
僕は飛んだよ
水鏡に姿を映しながら
僕は飛んだ
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小さい頃
原っぱで
首飾りを作った花が
道端に咲いていた
小さく小さく
すみっこに咲いていた
今にも枯れそうで
何度も踏まれたようで
何だか
その花を見てると泣けてきた
陽だまりが暖かくて
原っぱが話し掛けてきて
緑達に囲まれて
土と草の匂いが好きだった
ああ、そうだ
僕は好きだったんだ
頭の中に残った
あの陽の優しさが染みてきた
いつのまにか忘れてしまってた
大切な宝物
ああ、そうだ
僕は好きだったんだ
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眩暈が起こりそうな
陽炎の中で
ぽつりと見える黒い影
ゆらゆら
燃えてるような街並
眩暈に耐えて
想いを馳せて
あの街の向こうには
君がいる
近いようで遠い街
まるで
つかめそうな雲を追い掛けているよう
逢いたくて、逢いたくて
少しで良いの
君の優しい温度に触れたいよ
泣きたいよ
僕が泣けるのはさ、君の前だけ
ねえ
いつもみたいに頭をなでてくしゃって笑ってよ
眩暈が起こりそうな
陽炎の中で
ぽつりと見える黒い影
気が付いたら
陽炎の中で
僕らは手をつないでいたんだ
そう、ずっと
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冷えた風うけながら
待っていた
君が息を切らしてやってくるのを
穏やかで、過ぎる時が早くて
温かく想いが僕を包んでいたの
ふと鳴った携帯電話
少し遅れるのかな。
と電話に出ると
かすれた君の声が僕の胸を刺した
旅だった君は一人で
夢を追い掛けるために
言えなかった。最後まで
いってらっしゃい。って
ズルイよ。とぽつりと言った
他にたくさん言いたいことあったのに
喉の奥につまっていて
何にも言えなかった
涙も言葉も笑顔も出来ず
立っていた
君に伝えたい言葉があったのに
君の声、聞こえなくなった携帯電話握り締めて
君のことを思っていたよ
冷えた風うけながら
待っていた
君が息を切らしてやってくるのを
…待ちたかった。
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ゆびきりげんまん
うそついたらはりせんぼんのーます
ゆびきった
小さい約束
でも
大切な約束
あの日と同じくらい大きな夕日を見つけて
ふとね、思い出したよ
君と
君の小指と
君の赤く染まった髪とほっぺた
ランドセル
がちゃがちゃ音ならして走った土手には
君のカケラがたくさん落ちてた
君と何回もゆびきりした帰り道
『明日も一緒に帰ろうね』
小さい約束
でも
大切な約束
ゆびきりげんまん
うそついたらはりせんぼんのーます
ゆびきった
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歩きだして
未完成な自分見えてきた
大人の痛みを
大人とゆう靴はいて
初めて知ったの
道の先はぼんやり霧が架かってて
わからない
不安ばかりが膨らむ様な
弱く小さい心の僕
ゆっくりでいいから
希望を大きく持てるようにしていきたい
歩きだして
未完成な自分見えてきた
未完成でも一生懸命
何かを探している人
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帰り道で近道に
霧が深く覆われて
まるで
雲のなかの迷子
車のライトが霧を照らし
目の前が白に包まれる
ふわふわ雲のなか
もしも
雲の世界があるのなら
きっときっと
こんなふう
流れる風に身をまかせ
ふわふわ
雲と共に流れいく
暗やみに雲の世界
もしも
雲の世界があるのなら
きっときっと
こんなふう
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光を求める
無意識、求める
恐がり、怯えて
光を求める
泣き虫、小さく
孤独に、潰され
人には言えない
痛みがあるから
時々悲しく、時々切なく
光を求める
星空、月明かり
夜空に光を
誰かにどこかに願いを託したくて
弱さに気付いて
弱さを隠した
光を求める
無意識、求める
恐がり、怯えて
光を求める
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桃色アイスを一口
あまーい顔をした君を
ちらっと横目で見て
にやつく顔を必死に堪えてたんだ
寒い冬に食べるアイス
いつもの公園
二人のブランコ
震えながら食べてる僕ら
これがいいんだよ。
と君は言う
笑いながら僕らは
最後までアイスを食べる
本当は夏に食べたかった
君と二人でこんな風に
だけど
夏まで待てないからさ
今度の夏には君はいない
夢を追ってきらめく街に
公園なんて見えなくなってしまう
頑張れ
と背中を押したのは僕だけど
今も君の心変わり期待してしまうんだ
忘れてほしくないから二人して
季節はずれのアイスを頬張る
桃色アイス最後の一口
悲しい顔をした君を
ちらっと横目で見て
涙溢れそうになったのを必死に堪えてたんだ
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きらめく道が続いてる
なんてね
羨ましいことだよ
どこに向かって行けばいいのか
なんて
わからなくて見えなくて
くねくね道、ぼこぼこ道
行き止まり、別れ道
平らな道ばっかりだと思ってたのに
結構険しい道が多く
たまに
立ち尽くしちゃったり
でも
時は止まらない
道も終わらない
止まらない
終わらない
ねぇ
歩いていこうね
ね。