ホーム > 詩人の部屋 > 安曇の部屋 > 新着順表示

安曇の部屋  〜 新着順表示 〜


[46] 秘密の帰り道
詩人:安曇 [投票][編集]

  もういいかい?


陽は落ち、薄暗い
僕らの秘密の帰り道

田舎の街、川原の近く
一本道の土手の上

いつも僕らはいつも一緒で
一緒が当たり前だった

時は過ぎても
いつも僕らは一緒に過ごす

自然に僕らは
〈愛しい君〉に変わりゆく

誰も入れない
僕らの秘密の帰り道

誰も知らない
僕らの秘密の帰り道


  もういいかい?


  まあだだよ。




二人が離れる時は
僕らの心が壊れる日




―もういいかい?




日は落ち、薄暗い
僕らの秘密の帰り道


田舎の街、川原の近く
一本道の土手の上




僕らは二人で一つ
一つを離す方が悪いんだ


ゆっくりと歩いてこう
何処までも、空の道




―もういいよ。


2010/12/21 (Tue)

[45] 
詩人:安曇 [投票][編集]

最後にしようと決めた電話に

あなたが出ないので

決意がゆらいで

泣きたくなった

2011/02/19 (Sat)

[44] 日々が過ぎた今
詩人:安曇 [投票][編集]

必死で君を追いかけた
三年前の僕の影

忘れたくて
仕舞いつづけた箱のなか

日々は
過ぎ

今、君と二人きり
不思議に僕ら、二人きり

あんなにも愛しくて
いつもどこか切なかった日々が嘘のように

自然に君と歩いたり
自然に君と話したり


日々が過ぎた今
僕はわからない

君の気持ち

僕の気持ち

2005/06/06 (Mon)

[43] 夕方デート
詩人:安曇 [投票][編集]

歩くだけ
そう、ただ歩くだけ


君との夕方デートは歩くだけ


車も電車も使わない
自転車だって使わない


ただ、あの道を歩くだけ


でもね
今思い出すことは
君と一緒に歩いたことばかり


手を繋いでゆっくりと
道草くってゆっくりと


少しでも時間が過ぎないように
君の温度を感じてゆっくりと


ねえ、覚えてる?


何も無かったけれど
何処にも行けなかったけど


本当に愛しい時間だったの。

2005/05/04 (Wed)

[42] 薄明かり
詩人:安曇 [投票][編集]

薄明かり
そこに君がいなくなり


薄明かり
僕の心が沈んでく…




夕方過ぎの肌寒い
風にふかれ想いをはせて

辺り一面緑が広がる
田舎と呼ばれる愛しい街

君が好きだと言った
土手に一人歩いてます


まるで、空につながるような
君と僕の道


夕日が沈む少し前
薄明かりに二人きり


ただ
それだけのデート


薄明かり
君と歩く道はきらきら輝き明るく光る




薄明かり
そこに君がいなくなり


薄明かり
僕の心が沈んでく…




―君が好きだと言った
土手に一人歩いてます―

2005/05/04 (Wed)

[41] 学校
詩人:安曇 [投票][編集]

卒業って言葉だけで
妙に力があって…


好きなものから
離れなくちゃいけない言葉


夕日に染まった放課後の教室
静かで居心地が良かった音楽室
校庭からは部活の声


あの人の横顔も
もう見れない…。
あの、校庭にいたのに




入学って言葉だけで
妙に力があって


新しい世界に飛び込む言葉


見たことない、少し古ぼけた体育館
教室も、どこかよそよそしい


不安と希望だなんて
人は言うけど


私の場合は不安しかなかったよ


校庭にあの人はいない


新しい学校に少し怯え
少し大人の先輩を見てみる


―楽しそう




あっ
今、心が動いた




新しい世界に
新しい感情


私はゆっくり歩きだす

2005/05/02 (Mon)

[40] はまらないパズル
詩人:安曇 [投票][編集]

ちょっとだけ懐かしいメロディー
静かに耳を傾ける


変わらない切ない曲に
ちょっとだけ変わった僕


懐かしいと想うことが
妙に淋しくて
心が締め付けられる…。


あの時の感情と
ちょっとだけ変わった今の僕


はまらないパズル


一つだけ開いた小さい穴が
ちりちり痛みだす

2005/04/26 (Tue)

[39] 
詩人:安曇 [投票][編集]

溶けゆく脳と一緒に
僕も溶けてしまえたら


消えゆく魂必死で握り
握る僕に悪魔の囁き




【逃げちゃえよ】


【離しちゃえよ】


【消えたいんだろ】


【辛いんだろ】


【さあ、俺も一緒にいるからさ】




―悪魔は僕の中にいる


離す理由を探してる
消えゆく事を正論付ける
理由を僕は探してた




溶けゆく脳と一緒に
僕も溶けてしまえたら

2005/04/24 (Sun)

[38] 大丈夫
詩人:安曇 [投票][編集]

―大丈夫―


何が?


誰が?


どうして?


本当に?


ねぇ、本当に?




―大丈夫―

2005/04/24 (Sun)

[37] 
詩人:安曇 [投票][編集]

風で舞散る花びらが
妙に刹那に感じ入る


桜は不思議に
散った後の
花びらさえも
綺麗で切なく心に残る


枯れた声
伝わらない言葉が
もどかしい


失い気付く
平凡の有り難さ


車の中
一人の空間に癒される


何も考えられないくらいに
頭を一杯にしたくて
必死に知らない道を行く


花びらが刹那に宙に舞散り
静かに地面にかえってく



桜は不思議に
散った後の
花びらさえも
綺麗で切なく心に残る

2005/04/23 (Sat)
439件中 (401-410) [ << 41 42 43 44
- 詩人の部屋 -