詩人:安曇 | [投票][編集] |
静寂に包まれた夜の公園
懐かしさが溢れだし
あの時を思い出す
いつのまにか
僕は遠くまで歩いていた
ジャングルジムの中
右端は僕の部屋
おままごとのお家
いつも君と遊んだお家
一番上は二人だけのベランダで
夜になったら
ご飯食べて星を見て
二人で内緒の話を交わす
そう、約束してはクスクス笑ってたね
叶うことの無い
楽しい約束
だって
暗くなったら本当のお家に帰るから
わかっていたけど
いつも約束したね
あれから
たくさん時間は過ぎて
おままごとはしなくなった
時間に追われ
忙しさに追われ
君との公園にも行かなくなって
それが当たり前
僕らのお家が
ただのジャングルジムに…
君がぼやけた思い出の箱の中に
バラバラになった君と僕
ふと
思い出したんだ
静寂に包まれた夜の公園
二人だけのベランダに久しぶりに登ったの
コンビニで買ったおでんを食べて星を見る
ねぇ、覚えてますか?
君と見たかった星空は
キラキラ光って滲んでた