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安曇の部屋


[133] 温度
詩人:安曇 [投票][編集]

急に秋に染まっていく街

冷たくなった君の指先
君は隣で両手を擦りあわせて温かい息をはいて

寒がりな君に僕の温度わけてあげる

こっそり手を温めてるのはそのためなんだ
なんて、言いだせない

君の手まで後10センチ


ピンクの雲ゆれて
僕らを見守ってる

秋風よもっとふいて

寒いね。と笑いあえるのが細やかな僕の幸せ


ぴったりくっついて寒がりな君を温めてあげたい

全然温まらない君の指先
なのに
手袋を使わないのは何で?
なんてね。
期待しちゃってもいいのかな

君の手まで後5センチ


ピンクの雲ゆれて
僕らを見守ってる

秋風よもっとふいて

寒いね。と笑いあえるのが細やかな僕の幸せ


思い切って手を繋いでみました

冷たい指先が僕の右手の温度を下げる?

冷たくなっていく右手
ゆっくりゆっくり同じ温度


少し温かくなった秋の夕方

2005/10/24 (Mon)

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